写真セミナー開く 次回開催の要望も

投稿者: カテゴリー: 文化 オン 2016年10月27日
写真の基本を語る講師の賀陽智之さん(コール田無会議室)

写真撮影の基本を語る講師の賀陽智之さん(コール田無会議室)

 ひばりタイムス主催の写真セミナー「もっとうまくなる写真再入門-ステップアップの取材撮影」が10月15日(土)と23日(日)、西東京市の文化交流施設「コール田無」会議室で開かれた。講師は田無神社宮司でカメラマンの賀陽智之さん。会社の広報紙担当、大手企業の会社員、市民団体のメンバーらで両日ともほぼ満席(定員20人)。写真の構図や撮影のノウハウを熱心に学んだ。

 初回は「構図」編から始まった。講師の賀陽さんが外国通信社時代に撮った多くの写真をプロジェクターで映しながら解説。「主題を(9分割した)交点に持って来る」「無駄な情報を省く」「真ん中から少し外す技術」など、撮影の基本を押さえた。後半の「取材写真の撮り方」では、「頭(の上)は手のひら一つ分、あける」「足は着地の瞬間を」「(記者会見などでは)顔がマイクで隠れないように」など、具体的なノウハウを次々に伝えた。

 2日目の前半は、取材の準備や現場で必要とされる撮影術を解説。外国通信社で活動してきた経験を踏まえ、絞り(f値)やシャッターの設定などで普段聞けないプロの隠し技を披露した。
 後半は、人物や神社をテーマに受講者が撮影した約80枚の写真がスクリーンに映し出された。賀陽さんは撮影した本人らと遣り取りしながら写真の特徴をとらえてアドバイス。なかでも、夜のビル街で、夜桜を見上げるカップルの写真は「コンクールに応募しても賞を狙える出来映え」と高く評価した。最後に「みなさんの写真を見せていただいて本当に感動しました」と述べた。

 

「夜空をディナーに」(小山敏明さん撮影)

「夜桜をディナーに」(小山敏明さん撮影)(クリックで拡大)

 

 参加者のアンケートには感謝の言葉が並んだ。「プロは何を考えてどのように撮っているのかという、普段聞けないような話をたくさん聞けて、本当に役に立ちました。f値(絞り)の講義のおかげで、これまで謎だったことの幾つかが解け、撮影の入り口に立てたような気持ちです。続編があったらぜひ参加したい」「宮司さんの意外なご活躍に興味があり是非お話を聞いてみたいとの思いからも参加しました。皆さんの画像はどれも目を見張る作品ばかりで驚きました」「(次回は)年明け以降に開催して欲しい。撮影会もしてみたい」などの感想や要望がギッシリ書き込まれていた。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・もっとうまくなる写真再入門-ステップアップの取材撮影(ひばりタイムス

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