第3回 小金井公園


加納 藤夫(西東京市下保谷在住)


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 こんこんと涌き出る水は生命を支える血液のようなものです。川や池や沼は点や線で繋がっていると言えます。と同時に我々人間の生活や歴史を紡ぎ出していると言えます。
 小金井公園は石神井川と多摩川上水に挟まれるかたちで位置します。となりには小金井カントリーがあり、その下を人口の水路が石神井川へと繋がります。
 このゴルフ場の西、鈴木小学校の辺りが水源地と言われています。この小学校の建設当時に旧石器時代の鈴木遺跡が発掘されたところでもあります。かっては水流も豊富で、水車の動力で火薬が生産されたところでもあります。興味ある方は、いろいろと調べてみると面白いかもしれません。

 ところで、このゴルフ場と公園を南北に分けるように、小平口へと小道がが繋がっていますが、その付近に池が2つありカワセミ、カルガモ、マガモなどが見られます。

 

 

 この公園の特徴は簡単に言うと、何でも屋さんかなあと思います。バーベキュー、キャンプ、スポーツ、バードウォッチング、花見、江戸東京たてもの園など見所が沢山ありすぎる。広さも、昭和記念公園に次ぐ広さであります。ちなみに補足ですが、小平、西東京、武蔵野の3つの市にまたがる公園なので、自転車がないと移動が大変です。暖かい日には芝生の上でお昼寝も可能でしょう(笑)。 今はユリノキの葉もすっかり落ちてしまい、北風が吹き抜ける季節ではあります。

 

 

 

 実はこの前、江戸博物館に行ってきました。昔の昭和時代の町並みを彷彿させるような床屋、酒屋、銭湯など昔の町並みを移築したそうです。建物の外壁にブリキの商品の広告が取り付けられており、昔の風情を醸し出しています。ちょっとしたタイムスリップ気分があじわえるかも? この博物館の前には桜並木があり、偶然、アオゲラに遭遇。人慣れしているらしく気にせず飛び回ってました。虫や木の実を取っているのでしょう。

 

 

 

 この桜並木のなかにはわずかにもみじが薄紅色に染まっていました。

 

 

 

 人それぞれの公園の楽しみ方を発見できれば、充実した生活を楽しめることでしょう。

 

 

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* 毎月第4木曜日に掲載します。次回は新年1月25日(木)の予定です。

 

 

 【筆者略歴】
 加納 藤夫(かのう・ふじお)
 1960年(昭和35年)島根県生まれ。西東京市下保谷在住。 島根県立矢上高校卒業後、大阪電子専門学校、フリーター、大学受験 、心臓の手術と闘病生活を経て現在、グラウト注入工事の職人として新国立競技場の建設に携わる。アイデアを考えることが好きで、そのせいか現在の仕事でゼネコンと会社と私で特許を取得。趣味は写真撮影。基本なんでも興味があり、いろいろチャレンジしたい。

 

 

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