桜の季節は終わったと早合点してはいけない。種類の多いサクラだけに、遅咲きの品種が西東京市内でも咲いている。ひばりが丘団地の東側に、淡い黄緑色の花びらが特徴のサトザクラ「鬱金」(ウコン)がいま満開だ。(写真は団地に咲く鬱金。4月13日午後撮影)

 花曇りの暖かい日曜となった3月27日。桜の満開が予想され、まん延防止措置の全面解除後初の休日とあって、小平グリーンロード(狭山・境緑道)には終日、多くの人々が繰り出し、緑道沿いの小平ふるさと村やあじさい公園では春恒例のイベントが催された。(写真は、ライトアップされた満開の桜。3月27日午後7時14分、あじさい公園前)

 高気圧に覆われた東京地方は3月12日、気温は20℃を超え、今年最も暖かくなった。そうなれば花はほころぶ。西東京いこいの森公園のカワヅザクラはいまが見ごろ。花びらが折り重なるように、枝先にぎっしり咲いていた。(写真は、いまが見ごろのカワヅザクラ。いこいの森公園、3月12日午後3時30分)

ひばりが丘団地のカワヅザクラ(2月23日11:00 梶山るみさん撮影)

 カワヅザクラ(河津桜)は、各地でみられるソメイヨシノ(染井吉野)より花の色が濃く、早咲きで知られる。西東京市でもいま、満開を迎えている。いこいの森公園とひばりが丘団地。それぞれ異なるカワヅザクラを2人がみると-。(編集部)

つぼみに囲まれた一輪咲きのソメイヨシノ(2019年3月24日午後3時10分)

 東京・靖国神社のサクラが開花した、と気象庁が発表したのが3月21日。西東京いこいの森公園のサクラはどうか。24日午後、公園を回った。ソメイヨシノ(染井吉野)はつぼみが膨らんでいても開花に届かない木がほとんど。カンザクラ(寒桜)は散り始め。カワヅザクラ(河津桜)は花がしぼみ、若葉が枝先に顔を出していた。

ソメイヨシノは咲いていた(いこいの森公園、3月26日午後1時34分撮影)

ソメイヨシノは咲いていた(いこいの森公園、3月26日午後1時34分撮影)

 勝手に開花宣言しようかと3月26日(土)午後、西東京いこいの森公園に勇んで出かけた。しかし、はやるまでもなく、ソメイヨシノはすでに花びらを開き、枝先にたわわに咲いていた。ある木はひっそりと、別の木は誇示するように。駄言は不要。次の写真が花勢、樹勢を伝えている。あとは、公園へ-。