1950年代半ばからの高度経済成長期、財政難に苦しむ自治体は自己財源の確保のため積極的に工場誘致に乗り出した。小平町(現小平市)の「ブリヂストンタイヤ東京工場」建設は、それを象徴する事例だった。小平町は元陸軍兵器補給廠跡を中心とする農地への工場誘致を図り、ブリヂストンは最大のマーケットである東京に国内2番目となる新工場の建設を模索していた。用地の買収交渉は難航したが、1960(昭和35)年、小川東町の57万3525平方メートル(東京ドーム12個分)に建設した工場で操業が始まり、62年には研究開発の拠点となる技術センターが完成した。

スタッフが企業の歩みを説明

 世界最大手のタイヤメーカー、ブリヂストンの歩みや事業活動を紹介した「ブリヂストンイノベーションギャラリー」が11月21日、小平市小川東町3丁目にオープンした。昨年12月に閉館した企業博物館「ブリヂストンTODAY」をリニューアルした施設。午前10時の開所から近隣の夫婦や子ども連れが次々に訪れ、館内を案内するスタッフの説明に耳を傾けていた。

 環境調査・分析をする「環境管理センター」は5月1日、小平市にマスク1万枚を寄付した。  同社によると、小平市在住の水落憲吾社長が市役所を訪れ、小林正則市長に手渡した。小林市長は「大変ありがたく感謝申し上げる。有効に使わせていただきたい」と話した。