毎年11月に開かれてきた西東京市の「市民まつり」が今年も中止される。3月14日の西東京市議会予算特別委員会で、文化振興課の堀智子課長が中村駿(すぐる)氏(共産)の質問に答えて明らかになった。新型コロナウイルス感染の影響で、近隣地域で最大級のベントが3年連続開かれないことになった。(第19回市民まつりの入口風景。2019年11月)

 「友達と会いたかった」「久し振りに話したい」-。昨年1月、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になった成人式の参加予定者の声を受けて、西東京市は3月19日、「21歳の成人式」を開くことになった。多くの「21歳」が市内の中学校9校にそれぞれ集まり、懐かしい人たちと再会する。(写真は、今年1月の成人式。保谷こもれびホール前でしばし歓談)

休館前の中央図書館は利用者が多く賑わっていた(2019年4月)

 西東京市図書館の予約資料受け渡しサービスが4月14日から中止となった。ネットなどで予約した資料の受け渡しは、休館中も図書館と市民の間に続いた貴重なサービス。外出自粛のなか、図書館から借りる絵本や小説などの読書の楽しみも、当分の間お預けとなる。

分娩立ち合いを中止すると発表した公立昭和病院(小平市)

 公立昭和病院(小平市、上西紀夫院長)は4月9日、新型コロナウイルス感染症対策として、産婦人科で出産時の分娩立ち合いを中止すると発表した。妊婦健診・保険指導など本人以外の診察室への入室も制限する。病院への付き添いも極力控えるよう協力を求める。

 西東京市は3月25日、市主催の行事中止期間を4月12日まで継続すると発表した。図書館や公民館など公共施設の休止も同じように継続する。市は「新型コロナウイルスの感染防止策を講じる必要があるから」としている。

木蓮の一種、マグノリアロイヤルが開花した(西東京市新町)

 うららかな陽気となった3月11日、東日本大震災から9年。新型コロナウイルスの影響で政府主催の追悼式は中止となったが、日本のあちらこちらで心を寄せていた人も少なからずいただろう。季節の花々は変わりなく春の到来を知らせてくれる。青空に向かって咲いた白い木蓮の花も、犠牲者を追悼しているかのようだった。(卯野右子)(写真は筆者提供)

入構禁止となった武蔵野美術大学(写真は武蔵野美術大学提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、武蔵野美術大学が学生のキャンパス入構を禁止したのをはじめ、3月5日までに小平市内の6つの大学では卒業式や入学式など各種行事の中止・規模縮小の決定が相次いでいる。

 西東京市の新型コロナウイルス感染症危機管理対策本部(本部長・丸山浩一市長)は2月26日、感染拡大を防ぐため、市民を対象とする市の主催行事を原則中止すると発表した。中止となったのは2月27日から3月15日までに予定された計62件。「3月16日以降も状況によって適宜見直す」としている。小中学校の卒業式は実施するが、形態は検討中という。

 9月16日に予定されていた第1回西東京ペデストリアンデッキ・ライブは雨の恐れがた強まったため、主催の一般社団法人 西東京市文化芸術振興会が9月14日、開催中止を決め、フェイスブックなどで発表した。

 日本気象協会の天気予報によると、東京地方は15日夜から風雨が強まり、16日の降雨確率は80%となっている。 振興会事務局は「当日は雨の予報が出ている。フードコーナーの準備もあって早めに中止と判断した」と話している。