西東京市で半世紀以上にわたって営業し、自家焙煎のコーヒーと居心地のよさで地域住民らに親しまれた喫茶店・フジカフェ(西東京市田無町)が8月28日、営業を終了した。最終日は通常の倍以上という220~230人の客が訪れ、別れを惜しんだ。

 西東京市周辺の老舗企業・店舗の歩みを紹介する「老舗物語」。西東京市で老舗といえば、田無駅近くのフジカフェ(西東京市田無町)も真っ先に名前が挙がる。半世紀以上の歴史を誇る昭和レトロの喫茶店だが、「老舗物語」が7月末にスタートした直後、フジカフェが8月28日で閉店――とのニュースが飛び込んできた。長年、近隣住民をはじめ多くのファンに愛された同店の閉店を惜しみ、感謝の思いを込めて伊藤信行社長に緊急インタビューした。