晴れた! 降り続く雨で、咲き誇るソメイヨシノを見に行くことが出来なかった週末。火曜日(3月28日)も朝から雨だったが、午後には日差しが戻ってきた。今だ! と思い、日暮れ前の小金井公園に出かけた。

 1954(昭和29)年、都立小金井公園が開園した。小金井市を中心に一部が小平市、西東京市、武蔵野市にまたがる面積約80ヘクタール(日比谷公園の4.8倍)に及ぶ都内最大の都立公園だ。公園の北側にはゴルフ場「小金井カントリー倶楽部」が広がり、南には東西2キロ近くにわたって玉川上水が流れる。園内は広々とした草地を雑木林が取り囲み、各種スポーツ施設やレクリエーション施設が設けられ、長く市民の憩いの場となっている。だがその歴史には先の大戦の跡が深く刻まれている。

 薄曇りの「春分の日」、小金井公園北側の小平口にある「ふたつ池」にシラサギがたたずんでいるのを見つけた。水底が見える浅く澄んだ池に凛とした姿で立つ水鳥に、3羽のカルガモが水紋を描きながら近づいて旋回する。シラサギは気に留めない。

 晩冬の小金井公園を歩くと、冬枯れの木々と落ち葉のなか、ひときわ鮮やかな黄色が目を引いた。満開のソシンロウバイ(素心蝋梅)だ。(写真は、満開のソシンロウバイ。1月27日午前10時半)

 あれ⁉ キンモクセイの香りがする! 数日前から再びキンモクセイが開花している。居ても立っても居られず、小金井公園まで自転車を走らせた。

 気が付けば9月も半ば。仲秋の名月も間近に迫ったこの時期、キンモクセイが香り、赤や白のヒガンバナも咲き始めた。夕方、外に出ればヒグラシの声が響き、秋の虫も鳴いている。あっという間に季節は夏から秋へ…。 (写真は、夏の終わりに間に合った!)

 都立小金井公園の藤が満開を迎えた。公園内には筆者が知る限り3ヵ所に藤棚がある。そのうちの一つ、公園西側、たてもの園広場と宿根草園の間に建つ藤棚は、藤紫色と白紫色の2本の木が棚にそって枝を伸ばしている。ふくよかな花房がこぼれんばかりに垂れ下がり風に揺れていた。(写真は、見頃を迎えた藤紫色と白紫色の藤=筆者撮影)

 この時期、どれくらいの人がどれくらい桜の写真を撮るのだろう。小金井公園・ユーカリ広場の衣通姫そとおりひめが満開。「どうぞお撮りなさい」と言わんばかりに咲き誇っている。(写真は、満開の衣通姫。3月26日午前9時)

 少し冷え込んだ朝、真っ青な空に誘われて愛犬とともに小金井公園の梅園へ向かった。満開を見逃してしまうのではと先週からずっと気持ちが急いていた。まだ大丈夫! 白とピンクの梅がほのかな香りとともに迎えてくれた。(写真は、美しい小金井公園の梅林。2021年2月19日午前)

 小金井公園で梅が咲き始めていると聞いて出かけた。遠目にはどこに咲いているのやら……。それよりも目を奪われたのが、ソシンロウバイの透けるような黄色。こちらもまだ咲き始めたばかりだが、近づくと甘い香りを漂わせていた。(写真は、ロウバイの花言葉は「慈愛」「優しい心」「先見」「先導」。春先に咲く優しい花)

 

 清々しく澄んだ秋の空気にひときわ香る金木犀。小金井公園江戸東京たてもの園前の両脇に立つ大木2本は、2日に訪れた折には開花が始まっていた。小さなオレンジ色の花から放たれる芳香が周辺を満たしている。

小金井公園のシマサルスベリ林(7月24日)

 小雨が降る祝日の小金井公園北側の雑木林を行くと、別世界に足を踏み入れたような幻想的風景が広がっていた。シマサルスベリの林だ。あでやかな紅やピンクの花が初夏から長期間咲き誇るサルスベリ(だから「百日紅」と書く)と違って、こちらは小さな白い花をひっそり咲かせる。コロナ第二波の兆しと長い梅雨。不安な日々を送る私たちの気分と、少し妖しげで不気味な光景がシンクロする。 (片岡義博)

家族連れでにぎわう小金井公園の「いこいの広場」

 新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の全面解除を前に、行楽日和となった5月24日の小金井公園は一足先に家族連れなど多くの来園者でにぎわった。

 

 都立小金井公園の藤が満開を迎えた。5月5日端午の節句の朝、紫色の花が幾房にもしだれて風にゆったりと揺れていた。

 政府の緊急事態宣言を受けて自分が住む町はどう変わったか。限られた範囲ではあっても記録しておこう。晴れ上がった4月8日午後、自転車に乗って小平市内を見て回った。(写真:小金井公園ではいつもののどかな光景が広がっていた(4月8日午後2時30分))