1987(昭和62)年6月6日深夜、東村山市青葉町の特別養護老人ホーム「松寿園」から出火、3階建ての施設に収容されていたお年寄り74人のうち17人が死亡、25人が負傷した。老人ホームの火災としては戦後2番目に多くの犠牲者を出す惨事だった。老人福祉施設の安全管理に大きな教訓となるとともに、医療を含めた福祉の在り方に論議を呼ぶきっかけとなった。

 西東京市の特別養護老人ホーム「保谷苑」は10月4日、新たに入所者12人、職員4人が新型コロナウイルス感染で陽性と判明したと発表した。これで陽性判明は入所者30人、職員8人となり、計38人の感染が明らかになった。保谷苑デイサービスセンターも一時休止した。

 新型コロナウイルス感染が続いている西東京市の特別養護老人ホーム「保谷苑」は10月2日、あらたに入所者6人、職員2人が陽性と判明したと発表した。これで同苑の感染は計22人となった。

 西東京市栄町3丁目の特別養護老人ホーム「保谷苑」(多久島靖子苑長)は10月1日までに、入所者12人、職員2人の計14人が新型コロナウイルスに感染していることが判明したと発表した。多摩小平保健所の指導の下に「感染拡大防止に全力で努めてまいります」としている。

 西東京市の高齢者施設4ヵ所で4月19日、入所者や職員に対する新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。この日は65歳以上の高齢者約5万2000人にワクチン接種のクーポン券(接種券)も発送された。市は予約体制を整備して5月上旬から受け付け、中旬からの一般の高齢者の集団接種などを進めたいとしている。(写真は、「痛い?」「痛くない!」=特別養護老人ホーム保谷苑)

 西東京市高齢者支援課は(2014年)12月1日、同市介護保険連絡協議会に加入している施設の入所待機者数を発表した。10月31日現在の待機者は、特別養護老人ホームが13施設で延べ4863人、複数施設への重複申し込みを差し引いた実数は1139人だった。全13施設の定員は計442人なので、延べ人数では定員枠の11倍、実数で約2.6倍になった。