1949(昭和24)年、田無町(現西東京市)で盆踊りに伴う仮装大会が始まった。意匠を凝らした大掛かりな山車(だし)とさまざまなキャラクターに扮した住民が青梅街道をねり歩くイベントは「関東一の仮装大会」として新聞、ラジオ、テレビで大きく報じられた。大会は年を追って盛大になり、毎年、関東一円から見物客が押し寄せる真夏の風物詩になった。

総持寺妙見堂前に置かれた空海(弘法大師、右奥)と覚鑁(興教大師)の銅像=西東京市田無町

 西東京市田無町の総持寺境内の妙見堂前に「弘法大師」の立像と「興教こうぎょう大師」の座像が並んでいる。弘法大師は平安時代初期の僧侶、空海(774~835年)で、真言宗の開祖。興教大師は新義真言宗の始祖とされる平安時代後期の真言宗の僧、覚鑁かくばん(1095~1144年)。新義真言宗の宗派には智山派、豊山派などがあり、総持寺は真言宗智山派の寺院だから、開祖、始祖の銅像を並べているのは当然なのかもしれない。