西東京市の「対話による美術鑑賞」事業の市民ボランティア「アートみーる」が12月2日、鑑賞者と一緒に展示作品を巡る企画「みーるとコラボ!よく・みて・はなそうパラアート」を開催した。障害のある人たちの制作作品などを集めた「パラアート展覧会」を対象にした企画で、チームメンバーの筆者もファシリテータとして参加し、会場となった同市文化交流施設「コール田無」で、鑑賞者とともに展示作品を見て回った。

 多摩六都科学館で昨年12月17日 、対話型のアート鑑賞ワークショップが開かれた。科学館の魅力を知ってもらおうと、構成5市とともに数多く企画されたイベントの一つで、同館、西東京市、市民ボランティア団体「アートみーる」の共催。アートみーるは市内の小学校で対話型の鑑賞授業をサポートする他、地域の活動も続け、今回はメンバーがファシリテーターを務めた。

 普段何気なく見過ごしている街の風景。こんなところにアート作品が? 駅前広場や公園に置かれた彫刻に突然気がついた経験をお持ちの方もいるのではないだろうか。美術館やギャラリーでなく、道路や公園など公共の空間に設置されている芸術作品をパブリックアートという。(写真は、大隅秀雄 《INERTIA(イナーシャ)》 - 風の力や動力を使って動く彫刻 キネティック・アート)

イベントのチラシ(クリックで拡大)

 市内の野外彫刻などパブリックアート作品を歩きながら鑑賞し、感じたこと、思ったことを話し合うイベント「街角アートみーるVol.2」が参加者を募集している。見過ごしがちな造形美術を、身近な広場や道路、公園で再発見する機会でもある。市は「友人、知人とご一緒に」と参加を呼び掛けている。

 芸術作品は美術館やギャラリーにあるだけでなく、実は野外にもたくさんあります。そんな作品をみんなで見て歩きながら対話し、多角的な見方を共有するイベント「街角アートみーる」が3月下旬、西東京市の西武新宿線西武柳沢駅周辺で開かれました。西東京市と共催した市民ボランティア集団「アートみーる」のメンバー丸山千香子さんの報告です。(編集部)(写真は、柳沢駅前付近に置かれた彫刻作品『旅』[峯田義郎作])

「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」展が開かれていた練馬区立美術館(筆者提供)

 キンモクセイの香る秋晴れの10月23日、西東京市立の小学校に通う4年生64人が、練馬区立美術館を訪問した。鑑賞したのは、少し不気味で独特の世界観が魅力の「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」展。対話を通してアート作品に触れる「対話による美術鑑賞」事業の校外授業だった。学校を飛び出し本物の作品に出会って、子どもたちは何を感じたのか。

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会場前の広場にテントが並び、親子連れで大にぎわい

 西東京市内の各地域で開かれる夏まつり。「にこにこ地域祭り」は、東伏見地区の人たちが楽しみにしている夏のイベントです。市民レポーターの青山恭彦さんが祭りの模様を報告します。文と写真から、楽しくて賑やかな雰囲気が伝わってきます。(編集部)

スクリーンに投影された作品

スクリーンに投影された作品(写真は筆者提供)

 対話をしながら美術作品の見方や観察力を深める「対話による美術鑑賞」という、新しい取り組みが学校や美術館の美術鑑賞授業で実施されている。西東京市では、2014年度から市内の小学校で取り組まれており、3月28日(月)には、誰でも参加できる体験会が、西東京市保谷保健福祉総合センターで開かれた。いったいどんな取り組みなのだろうか。記者も体験してみた。