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道路脇の植え込みに置かれたキツネ像=西東京市向台町(2019年9月)

 キツネが登場する民話や伝承は全国的に多い。キツネは大抵、人に化けて、人をたぶらかしたり、いたずらしたりする妖しげな小悪党の役回りだ。古くは平安時代初期の仏教説話集「日本霊異記」にキツネが化けた女と結婚し、子どもをもうけた男の物語が登場する。女がキツネだと分かっても、男は「いつでも来いよ、一緒に寝よう」と声を掛け、だから「来つ寝(きつね)」と名付けたと伝える。