1994年3月1日、田無市(現西東京市)の住宅地に「多摩六都科学館」がオープンした。「世界一」と認定されたプラネタリウムをはじめ、昆虫標本や動物のはく製、化石の実物展示、宇宙旅行の疑似体験ができる参加体験型展示などを通じて、子供から大人までが楽しみながら科学を学べる場として親しまれている。

 縄文時代の人々はどんな星空を見ていたのか―。そんなロマンチックな疑問に答えるプラネタリウムのプログラムが多摩六都科学館(西東京市芝久保町)で投影されている。全編生解説の「縄文の北極星を探して 星降るムラのタイムトラベル」(11月28日まで)。縄文時代は「北の目印」である北極星など、今とは星の見え方が違う様子が映像や解説で示され、思わず投影された星空に見入るはずだ。(画像は、多摩六都科学館プラネタリウムプログラム「縄文の北極星を探して」のイメージ図=西東京市教育委員会提供)

 多摩六都科学館(西東京市芝久保町5丁目)2階ホワイエ(プラネタリウム前)で、アイヌ民族文化のミニ展示会が8月31日まで開かれている。多摩六都科学館スタッフの成瀬裕子さんが企画した。アイヌ独自の星座や星をプラネタリウムで投影し、併設したミニ展示会も楽しんでもらおうと準備してきた。しかし、コロナ感染の影響で全編生解説プラネタリウム「ノチウ-アイヌ民族の星座をたずねて-」は中止になったが、ミニ展示会は現在公開中だ。(写真は、2階ホワイエのミニ展示会)

臨時休館する多摩六都科学館

 世界最大級のプラネタリウムで知られている多摩六都科学館(西東京市芝久保町、高柳雄一館長)は2月28日、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため2月29日から3月15日までの臨時休館を決めた。このため3月1日に開催予定だった「たまろくと市民感謝デー」「ご当地グルメフェスティバル」は中止となった。