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丸山浩一市長

 西東京市の中央図書館、田無公民館を、老朽化の進んだ市民会館と一緒に建て替える3館合築複合化の基本プラン策定は来年度に繰り延べされることになった。丸山浩一市長が2月15日(月)に開かれた市議会全員協議会で「来年度中も引き続き検討する」と述べて明らかにした。 これに関連して、市役所の二庁舎を一つにまとめる「庁舎統合方針(案)」のうち、耐用期限の迫る保谷庁舎を取り壊して主要機能を移転する先として、田無庁舎敷地に仮庁舎を建設する案を来度中に検討することも明らかにした。これまでは、中央図書館、田無公民館の建物を改修して再配置先にする方針だった。 また「公共施設の適正配置等を推進するための実行計画」も3館の去就が定まらないため来年度に繰り延べ。今年度末の3月中に決定予定だった3計画がともに年度をまたぐ「重い決断」となった。

 西武新宿線田無駅南口近くにある西東京市の中央図書館・田無公民館を、線路をまたいだ同駅北側の市民会館に合築・複合化する計画が打ち出され、今年3月までに結論を出すとの市の計画が進行している。この問題を市民とともに考えようという「まちづくりフォーラム」(鈴木治夫代表)が1月9日(土)午後、市役所田無庁舎の市民会議室で開かれた。約60人の市民が集まって会場は満席。図書館や公民館を遠くへ移転・合築させる計画の問題点や駅南口のまちづくりプランなどを2時間余り語り合った。

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文化施設のあり方やまちづくりを話し合った市民フォーラム

通った人たちが次々に署名する(田無駅南口)

通りかかった人たちが次々に署名する(田無駅南口)

 「田無公民館・中央図書館を現在地から移動させないでほしい」と西東京市議会に提出した「請願」の街頭署名活動が12月4日(金)午後、西武新宿線田無駅南口で始まった。正午から2時間余り呼び掛けたあと、ほかの署名と併せて同日夕方、351人分を議会事務局に提出した。署名者はこれで計854人となった。5日、6日も南口で、7日は田無庁舎前で署名活動を続ける。

中央図書館と田無公民館

移転、複合化が計画されている西東京市中央図書館(手前)と田無公民館

 11月30日(月)から始まった西東京市議会第4回(12月)定例会に、市民の請願と陳情が計9件提出された。そのうち半数を超える5件が、中央図書館、田無公民館、市民会館の「3館合築複合化」問題を取り上げ、身近な公共施設の移転、複合化に危惧や反対を表明していた。

 西東京市の市民会館、中央図書館、田無公民館の3館を、現市民会館の敷地(田無町4丁目)に合築複合化する方針が今春打ち出され、西東京市議会で審議が続いていたが、[2015年]9月30日(水)に開かれた市議会本会議で、「(3館の)合築複合化は時間をかけ慎重に検討することを求める決議」が賛成多数で可決された。合築複合化計画の審議の遅れは、抱き合わせで提起されてた庁舎統合の方針案にも影響が及びかねないと見られる。(写真は、西東京市議会第3回定例会最終日の本会議、9月30日)

 西東京市議会の第1回定例会最終日の3月30日(月)、「庁舎統合方針検討特別委員会」の設置が本会議の冒頭に決まった。各会派の9議員で構成。「庁舎統合方針(案)に関する事項」を、議会が閉会中でも審議できる。