西東京市在住の元BC級戦犯・鶴来ハンネさんが今年3月、96歳で亡くなりました。第2次世界大戦後にBC級戦犯として死刑判決を受け、その後日本政府に救済と名誉回復を求めて活動してきました。その思いと足跡をたどる追悼写真展が11月後半、千代田区立区立九段生涯学習会館で開かれました。李さんらの「同進会」を応援する西東京市民の会のメンバー、谷川よしひろさんの報告です。(編集部)(写真は「追悼展」の集い。金貴子さん提供)

 韓国人元BC級戦犯者として刑死した仲間の無念を晴らしたいと活動してきた西東京市在住の李鶴来(イ・ハンネ)さんが3月28日、96歳で亡くなった。「同進会」を結成し、戦中と戦後、国家と民族の狭間から、長年求めてきたのは何だったのか。「『同進会』を応援する西東京市民の会」のメンバー、金貴子さんの寄稿です。(編集部)(写真は、2020年2月、芝久保公民館で語る李さん。谷口捷生さん提供)

イ・ハンネさん 転用不可

あいさつに立つイ・ハンネさん(写真は谷口捷生さん提供)

 第二次世界大戦後、連合国の軍事裁判でBC級戦犯として有罪判決を受けた韓国・朝鮮人は、刑に服した後も「国籍」を失ったとの理由で、日本人に与えられる補償や援護の対象外とされてきました。これでいいのか。そう考えてきた人たちが2月半ば、芝久保公民館で写真パネル展を開きました。支援団体の龍谷博さんの報告です。(編集部)

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 「国家」や「民族」が問題になると、至る所で煽ったり煽られたりする事例に事欠かない。だからこそ事実と向き合い、理路をたどり、情理を尽くす姿勢が求められる。朝鮮半島出身の元BC級戦犯者問題もそういうケースの一つではないだろうか。写真パネル展を企画、開催した市民団体の一員、穂坂晴子さんの寄稿です。(編集部)