完成した「西東京市カルタ」を丸山市長に手渡す富沢このみさん(右)と製作委員会メンバーの徳丸由利子さん(左端)と中村晋也さん(左から2人目)

 カルタで遊んでいるうちに、地域の施設や風景の由来と伝承を知り、郷土の文化に親しみが湧いてくる-。そんな思いを込めた「西東京市カルタ」が4年がかりで完成し、製作委員会代表の富沢このみさんと委員会メンバーが4月3日、西東京市の丸山浩一市長に手渡した。今後は図書館、小学校、学童クラブなどに寄贈。在日外国人が集う多文化共生センターなどでも役立ててほしいと願っている。カルタ完成までの紆余曲折やみんなの思いをまとめた富沢さんの報告です。(編集部)

水彩画・東京大学田無農場孵卵室©大貫伸樹 (禁無断転載 クリックで拡大)

水彩画・東京大学田無農場孵卵室©大貫伸樹 (禁無断転載)

 門をくぐると、右奥の雑木林の間から見え隠れする木造二階建ての学生宿舎がある。あの木村拓哉主演「眠れる森」(フジテレビ「木曜劇場」、平成10年)の回想シーンに登場した建物だ。このテレビドラマの舞台になったことが、私が東京大学田無農場(正式名称は東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構)に興味を持つ切っ掛けになった。>> 続きを読む 

 連載「絵筆探索西東京」第3回は、小金井公園に出かけます。 2001年の西東京市誕生で、筆者の大貫伸樹さんにとって「遠かった」公園が、がぜん「近く」感じられるようになったのです。小金井公園は桜の名所。なかでも大島桜がよく知られています。折々足を運んでいるうちに、大貫さんは大島桜の意外な事実を知りました。それは何か。以下、本文ページをご覧ください。(編集部)

水彩画・小金井公園の大島桜 ©大貫伸樹 (禁無断転載 クリックで拡大)

水彩画・小金井公園の大島桜 ©大貫伸樹 (禁無断転載 クリックで拡大)

絵筆探索_タイトル 地元のまちを紹介するときは往々、上空のカメラ目線になりやすい。でも私たちは路地を歩き、塀や垣根越しに民家と出合う。草花や木々の緑に触れ、川や畑の風景を目にする。そんな一人一人の出合いと驚きが、土地の歴史と物語を掘り起こすのではないだろうか。住み始めて30数年。ブック・デザイナーの大貫伸樹さんが毎月、目にした風景を水彩画に描き、その土地への思いを綴ります。第1回は、谷戸町・泉町の地下と地上の接点を取り上げます。(編集部)