戦争によって肉親を失い、行き場をなくした孤児たちが、上野駅周辺に野宿していたことはドラマや映画で描かれてきた。しかし、そんな子どもたちを保護した施設についてはあまり知られていない。東京都の久留米町(現在東久留米市)に戦後の一時期、そうした施設があったことがおそらく初めて公にされ、今年10月10日付けの東京新聞「こちら特報部」に掲載された。この問題を追求し、同紙の取材にも同行した元明星大学教員の藤井常文さんに、その施設について寄稿してもらった。(編集部)(写真は、戦争孤児施設を伝える東京新聞)