2021年2月の西東京市長選挙で公職選挙法違反とされたビラが撒かれた件で、東京地検立川支部は告発されていた政治団体代表らを不起訴とした。告発人のもとに届いた12月6日付けの「処分通知書」で明らかになった。

 今年2月の西東京市長選挙で、当選した池澤隆史市長側発行の法定ビラ2号が、相手候補の前逗子市長平井竜一氏に関して「虚偽の事実を公にし、または事実を歪めて公表した」など公職選挙法第235条2項(虚偽事項の公表罪)にあたるとして、西東京市民ら12人が6月23日、ビラの発行団体代表、市長らを東京地方検察庁に告発した。(写真は、記者会見で話す告発人代表の山口あずささん(左から2人目)その左が矢澤弁護士、右が森輝雄市議=衆議院第二議員会館)

 西東京市選挙管理委員会は3月30日、2月7日に行われた市長選挙の無効を求める異議申し立てを審理した結果、「選挙地域内の選挙人全般がその自由な判断による投票を妨げられるような特段の事態が生じたとは認められない」なとどして申し立てを棄却した。申出人総代の山口あずささんは、「(確認団体の)法定ビラが事実を歪めている点を判断していない。ほかの申出人の方々と話し合って今後の対応を決めたいが、決定内容はまったく納得できない」と話している。(写真は、選挙管理委員会の決定書)

 2月7日に行われた西東京市長選挙に関して、選挙無効の異議申し立てが2月22日、西東京市選挙管理委員会に提出、受理された。申し立てた選挙人は60人。そのうちの一人で申し立てを呼び掛けた山口あずささんらが23日の会見でその理由や内容を明らかにした。(写真は、記者会見で話す山口さん。左から2人目)

 西東京市の新型ウイルス感染症対策本部(本部長・丸山浩一市長)は6月30日、西東京市医師会(指田純会長)が市内向台町3丁目の武蔵野徳州会病院(鈴木洋通院長)に開設、運営している「発熱外来」への運営支援を、来年3月31日まで継続すると発表した。当初は6月30日までとしていた。継続理由は「都内の感染者状況を鑑み」としている。(写真は、「発熱外来」を開設した武蔵野徳州会病院)

 西東京市医師会(指田純会長)は4月28日から、医師会独自の「発熱外来」を始める。市内の武蔵野徳州会病院(向台町3-5-48)に開設し、平日の午後1時から3時まで、予約患者だけを診療する。6月30日までの予定。新型コロナウイルス感染症の医療体制確保と感染拡大防止などを図るため、西東京市も財政面で支援する。