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 西東京市の中央図書館・田無公民館・市民会館の3館合築複合化計画の再考を求める活動などから生まれた市民や団体の集まり「まちづくりフォーラム」が8月2日、今年1月から5回の集会を重ねてまとめた提言「『住み続けたい!』と思うまち 西東京に」(末尾に全文掲載)を丸山浩一市長に手渡した。

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丸山浩一市長

 西東京市の中央図書館、田無公民館を、老朽化の進んだ市民会館と一緒に建て替える3館合築複合化の基本プラン策定は来年度に繰り延べされることになった。丸山浩一市長が2月15日(月)に開かれた市議会全員協議会で「来年度中も引き続き検討する」と述べて明らかにした。 これに関連して、市役所の二庁舎を一つにまとめる「庁舎統合方針(案)」のうち、耐用期限の迫る保谷庁舎を取り壊して主要機能を移転する先として、田無庁舎敷地に仮庁舎を建設する案を来度中に検討することも明らかにした。これまでは、中央図書館、田無公民館の建物を改修して再配置先にする方針だった。 また「公共施設の適正配置等を推進するための実行計画」も3館の去就が定まらないため来年度に繰り延べ。今年度末の3月中に決定予定だった3計画がともに年度をまたぐ「重い決断」となった。

 昨年7月から西東京市の中央図書館、田無公民館、市民会館の合築複合化計画を話し合ってきた「合築複合化基本プラン策定懇談会」(座長・伊村則子武蔵野大教授)は2月4日(金)、最終となる第9回会合を開き、各施設の機能を重点配分した4パターンを含む「提言」をまとめた。施設イメージを一本化せず、付帯意見に「現在の市民会館の敷地に現行の市民会館、中央図書館、田無公民館の3館を合築することには基本的に無理がある」との意見を追加するなど異例の内容となった。この日修正した字句を各委員が確認したあと、丸山浩一市長に提出する。

合築複合化の移転先とされている西東京市民会館。左側が公会堂(田無町四丁目)

新施設の合築先とされている西東京市民会館。左側が公会堂