竹内正浩著『地図と愉しむ東京歴史散歩』(中公新書)

杉山尚次(編集者)

 いきなり私事で恐縮だが、筆者はひばりが丘に60年ほど住んでいる。100年前だったら間違いなく古老である。だからこのような原稿は、いってみれば〝古老の語り〟だということに気づき、愕然とした。しかし21世紀版のそれとしてやってみたいと思う。書物を〝散歩〟しながら、「ひばり」やその周辺の武蔵野散歩を楽しんでみたい。