1955(昭和30)年、田無町(現西東京市)の東京大学農学部付属農場の一角に日本初の原子核研究施設「東京大学原子核研究所」(核研)が開設された。以後、40年以上にわたり全国の研究者たちに開かれた原子核物理学の拠点として、ノーベル賞受賞者をはじめ数々の才能を輩出することになる。現在、素粒子実験の最先端を担っている日本の研究組織の源流には、この核研がある。