水彩画・東京大学田無農場孵卵室©大貫伸樹 (禁無断転載 クリックで拡大)

水彩画・東京大学田無農場孵卵室©大貫伸樹 (禁無断転載)

 門をくぐると、右奥の雑木林の間から見え隠れする木造二階建ての学生宿舎がある。あの木村拓哉主演「眠れる森」(フジテレビ「木曜劇場」、平成10年)の回想シーンに登場した建物だ。このテレビドラマの舞台になったことが、私が東京大学田無農場(正式名称は東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構)に興味を持つ切っ掛けになった。>> 続きを読む 

絵筆探索_タイトル 地元のまちを紹介するときは往々、上空のカメラ目線になりやすい。でも私たちは路地を歩き、塀や垣根越しに民家と出合う。草花や木々の緑に触れ、川や畑の風景を目にする。そんな一人一人の出合いと驚きが、土地の歴史と物語を掘り起こすのではないだろうか。住み始めて30数年。ブック・デザイナーの大貫伸樹さんが毎月、目にした風景を水彩画に描き、その土地への思いを綴ります。第1回は、谷戸町・泉町の地下と地上の接点を取り上げます。(編集部)