西武鉄道グループが、低迷していた福岡のクラウンライターライオンズを買収、「西武ライオンズ」(現埼玉西武ライオンズ)とし、本拠地も埼玉県所沢市に移すことを発表したのが1978年10月のこと。そして翌79年4月14日、新球団の新たなホームグラウンド「西武球場」(現ベルーナドーム)のこけら落としゲームが開催された。これは日本のプロ野球にとって大きな意味をもつ出来事だった。同時に、西武線沿線にプロ野球のチームがやってきたことは、その住民にとって野球にとどまらない文化的意味があったといえる。それから40数年、西武ライオンズをめぐるあれこれの事象を記してみた。

 1950(昭和25)年、現在の「西武園ゆうえんち」の前身「東村山文化園」がオープンした。西武鉄道による観光、娯楽の一大拠点として、その後の時代の変化の波にもまれつつ進化を続けている。

 原武史著『レッドアローとスターハウス もうひとつの戦後思想史』(新潮社)の〝主役〟は「ひばりが丘」である、といいたい。16本ある章題のうち6箇所も「ひばりが丘」(1箇所は駅名の「ひばりヶ丘」だが)が出てくる。かつて、こんなボリュームで「ひばりが丘」を取り上げた本は、たぶんなかった。(写真は「ひばりヶ丘パークヒルズ管理サービス事務所」として残されたひばりが丘団地の「スターハウス」)

 西武線の所沢駅西口に、敷地約3万4000㎡、店舗面積約 4万3000 ㎡の大型商業施設が2年後の2024年秋にお目見えすることになり、10月28日に現地で起工式が行われた。地上7階の建物に、映画館やファッション、雑貨、飲食など約150店舗が営業予定。開発計画は、西武鉄道を傘下に置く西武ホールディングス(HD)と、住友商事が共同発表した。「ベッドタウンからリビングタウンへ」と謳い、「都市と郊外」の魅力をともに楽しめるエリアをめざしている。(施設の外観 イメージ図=西武HD提供)

『武蔵野鉄道が通る!-保谷周辺を中心に-』(クリックで拡大)

 西武池袋線に関心のある人には見逃せない一冊『武蔵野鉄道が通る! -保谷周辺を中心に-』が7月1日に発行されました。西武鉄道の前身「武蔵野鉄道」を創成期から概観し、写真やイラスト、表など貴重な資料を盛り込み、さらに所沢~池袋間の各駅を手分けして調査。駅の変貌と地元の思いを掘り起こしたA4版、44ページ。著者は「下保谷の自然と文化を記録する会」の萩原恵子さんと松田宗男さん。共著者の一人、松田さんの報告です。(編集部)

 福島県沖で3月16日深夜に起きた震度6強の地震の影響で、首都圏でも大規模な停電が発生した。西東京市内は約8000軒が停電したが、約1時間半で復旧した。西武鉄道も地震発生直後は運転見合わせで遅れが出たが、17日午前3時過ぎから平常通りの運行となった。(西武池袋線ひばりヶ丘駅=17日午前10時55分)

『地図と鉄道省文書で読む私鉄の歩み 関東(2)京王・西武・東武』

杉山尚次(編集者)

 前回、井の頭線には昭和20年代、吉祥寺から北へ、田無を経由して東久留米に至るという幻の延長計画があった、という話を書いた。それはどういう経路だったのか ?  仮説を述べてみたい。推理の材料となった本を挙げておこう。

いなげや経営のスーパー市内3店に透明シート(ブルーミングブルーミーひばりが丘PARCO店)

 緊急事態宣言が発令され、西東京市のひばりヶ丘駅周辺も臨時休業やテイクアウト(持ち帰り)の張り紙が目立つ。しかし営業している店でマスク姿は当たり前。目立ったのは、レジや窓口に現れた透明な間仕切りだった。

 西武鉄道は10月11日、台風19号の接近に伴い、西武鉄道全線で明12日午後1時以降順次、13日午前中まで運転を取りやめる予定、と発表した。台風の進路によっては計画が変わる場合があるので、最新の気象情報と電車の運行情報の確認を、と呼びかけた。運転を取りやめても、他社線への振替輸送を行う予定はないという。

ひばりヶ丘駅北口のバリアフリー化工事が進む(3月3日撮影)

 西武池袋線ひばりヶ丘駅北口の階段、エレベーター、エスカレーターの設置工事が進み、4月末に使えるようになることが明らかになった。現在の北口階段は閉鎖し、8月ごろまでに解体、撤去する。西東京市議会本会議で、丸山浩一市長が田中慶明のりあき氏(自民)らの質問に答えた。

ひばりヶ丘駅の南口駅前交番

 西武池袋線のひばりヶ丘駅南口の駅前交番に移転の動きが表面化した。移設先は現在位置から南へ約300㎡離れた場所という。2月27日の西東京市議会で、丸山浩一市長が田中慶明氏(自民)の関連質問に答えた。

新階段は駅舎の高窓下付近に設置。現在の階段(右手)は解体する

 西武池袋線ひばりヶ丘駅の北口階段整備工事が始まった。新しい北口階段にはエレベーターやエスカレーターが設置され、今年末か来年初めには完成の見通し。駅前広場や道路の整備と併せてバリアフリー化が進み、長年の要望が実現される。

 

ひばりヶ丘駅に張り出された「北口階段整備事業」ポスター

 西武池袋線ひばりヶ丘駅の北口階段工事がいよいよ今夏から始まる。来年夏の完成予定で、東西2方向に階段ができるほか、エレベーター、エスカレーターが設置される。5月半ばに同駅構内に張り出されたポスターで明らかになった。

03IMG_7989

奥にある北口階段は手前に付け替え予定

 西武池袋線北口駅前の整備事業が進んでいる。幹線道路が駅まで延び、用地買収は完了。駅前ビルの立ち退きや解体もほぼおわった。上り下りが辛かった「恐怖の階段」も付け替えられる予定。出口は東西二つに分かれ、エスカレーターやエレベーターも設置される。

ひばりヶ丘駅北口

バリアフリー工事を待つひばりヶ丘駅北口

 西武池袋線ひばりヶ丘駅北口階段のバリアフリー化工事スケジュールが明らかになった。西東京市と西武鉄道が今年2月に交わした「覚書」に基づいて、エレベーターやエスカレーターなどを設置する「北口階段整備に関する協定」が9月に締結され、2016年8月までに設計して出来るだけ早期に工事実施を目指すことになった。12月2日の西東京市議会で、丸山浩一市長が田中のりあき議員(自民党)の質問に答えた。