大阪・淀川沿いに広がる河原は、雅楽器の篳篥(ひちりき)に欠かせない良質のヨシの産地でした。ところが近年の環境悪化で全滅の危機を迎え、各地からボランティアが集まって昨年、ヨシの生育を妨げていたつる草抜きが実施されました。今年は2年目。西東京市在住で、雅楽器・鳳笙の製作に長年携わってきた鈴木治夫さん(77)の報告です。(編集部)

桜の下の平和観音慰霊祭会場

 「西東京市平和の日」の4月12日午前、市内田無町3丁目の田無山總持寺山門前で、平和観音慰霊祭が行われた。1945年のこの日、米軍機の爆撃のため亡くなった多数の住民を悼んだ。午後は駅前のアスタ・センターコートで平和の日の式典があった。映画「忘れてはいけない記憶 西東京市にもあった戦争」を上映。会場に戦争の記憶を刻むパネルを展示した。

まちづくりフォーラム提言案

まちづくりフォーラム提言案(記事末尾に概要版)

 西東京市が誕生してから15年。保谷庁舎と田無庁舎の二庁舎体制を解消し、新しい地域統合プランを求める市民団体の提言案が明らかになった。タイトルは「『住み続けたい!』と思うまち 西東京に」。その基本コンセプトは3つ。まず老朽化が指摘される保谷庁舎の解体後に統合庁舎を建設し、一帯を公共施設が集積する「シビックゾーン」として整備する。次に、合築複合化の対象となっている中央図書館、田無公民館、市民会館は、田無庁舎と隣接の自転車駐車場やイングビルのエリアに建設し、あらたに「教育・文化・芸術ゾーン」の創出を図る。最後に、単なる庁舎建て替え案ではなく、市民参加に基づく総合的な「まちづくり」を目指す。7月31日(日)の第5回まちづくりフォーラムで、さまざまな意見を出し合い、話し合う予定だ。

中央図書館と田無公民館

市民会館と合築が計画されている中央図書館(手前)と田無公民館

 西東京市の「中央図書館、田無公民館の『合築複合化案』の再考を求める市民の会」(鈴木治夫代表)が11月9日(月)、丸山浩一市長に「合築複合化案の白紙撤回」を求める要望書を提出した。市民団体が合築問題で要望書を提出したのは初めてという。