西東京市民会館。左側が公会堂(田無町四丁目)

 西東京市議会企画総務委員会が12月12日に開かれ、「市民会館、中央図書館、田無公民館の合築方針の結論を急がず、庁舎統合と総合的に関連付けて慎重に再検討を求める」との陳情第27号を審査、採決の結果、賛成少数で不採択とした。これは昨年12月から継続審議となっていた。

手前が中央図書館、奥が田無公民館(禁無断転載)

 西東京市議会文教厚生委員会(森信一委員長)が12月9日(金)に開かれ、継続案件となっていた3館合築関係の請願と陳情計6件を午後の審議で採決した。このうち「合築複合化案を見直し、図書館・公民館は田無駅南側に残すことを求める」との陳情26号は全会一致で採択。他の5件は不採択となった。

田無庁舎

中庭に仮庁舎が検討される田無庁舎

 西東京市の丸山浩一市長は2月16日(火)に開かれた同市議会の庁舎統合方針検討特別委員会(遠藤源太郎委員長)に出席し、前日15日の全員協議会で「来年度も検討を継続する」と述べた庁舎統合方針(案)について、「3点の基本方針は変わらない。情報をもっと提供して、今後市民との合意形成を丁寧に行いたい」などと述べた。

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丸山浩一市長

 西東京市の中央図書館、田無公民館を、老朽化の進んだ市民会館と一緒に建て替える3館合築複合化の基本プラン策定は来年度に繰り延べされることになった。丸山浩一市長が2月15日(月)に開かれた市議会全員協議会で「来年度中も引き続き検討する」と述べて明らかにした。 これに関連して、市役所の二庁舎を一つにまとめる「庁舎統合方針(案)」のうち、耐用期限の迫る保谷庁舎を取り壊して主要機能を移転する先として、田無庁舎敷地に仮庁舎を建設する案を来度中に検討することも明らかにした。これまでは、中央図書館、田無公民館の建物を改修して再配置先にする方針だった。 また「公共施設の適正配置等を推進するための実行計画」も3館の去就が定まらないため来年度に繰り延べ。今年度末の3月中に決定予定だった3計画がともに年度をまたぐ「重い決断」となった。

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移転、合築方針が出されている田無公民館。隣は中央図書館(南町5丁目)

 西東京市の公民館運営審議会が1月27日夜、柳沢公民館で開かれ、中央図書館、田無公民館、市民会館の3館合築問題を扱う合築複合化基本プラン策定懇談会の「提言(案)」を討議した。その結果、「到底納得できる内容ではない」などの意見が大勢を占めた。同懇談会は2月4日の第9回会合で最終案を提示。字句修正のうえ「提言」を確定し、市長に提出する予定。審議会で最終案への対応も話し合われたが、結論は出なかった。

 西武新宿線田無駅南口近くにある西東京市の中央図書館・田無公民館を、線路をまたいだ同駅北側の市民会館に合築・複合化する計画が打ち出され、今年3月までに結論を出すとの市の計画が進行している。この問題を市民とともに考えようという「まちづくりフォーラム」(鈴木治夫代表)が1月9日(土)午後、市役所田無庁舎の市民会議室で開かれた。約60人の市民が集まって会場は満席。図書館や公民館を遠くへ移転・合築させる計画の問題点や駅南口のまちづくりプランなどを2時間余り語り合った。

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文化施設のあり方やまちづくりを話し合った市民フォーラム

ひばりが丘公民館

「分室」化が迫るひばりが丘公民館

 西東京市議会文教厚生委員会(森信一委員長)が12月7日(月)に開かれ、ひばりが丘公民館の「分室」化を定めた公民館条例改正案と、新たに提出された「いじめ防止対策推進条例」案などを審査した。いじめ防止対策推進条例案は全員賛成で可決されたが、「分室」化条例改正案の採決は可否同数(4対4)となり、委員長の裁決によって可決された。