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佐々総合病院に地下水活用システム完成 災害時は住民に飲料水提供

By in 災害・防災 on 2017年1月28日

 

地下水活用システム竣工式典のテープカット。背後は地下水浄化装置(佐々総合病院)

 西東京市内で唯一の災害拠点病院である佐々総合病院(鈴木隆文院長、田無町4丁目)に、災害時の水源を確保する地下水活用システムが完成し、1月28日に竣工式典が行われた。この地下水は入院患者らの飲料水のほか医療用、生活用などに使用する。西東京市との間で協定を結び、地域住民にも飲料水を提供することになった。

 病院側の説明によると、地下水を汲み上げるため同病院の駐車場脇に深さ約35メートルの井戸3本を掘った。病院が使う水は1日約70トンだが、井戸の水量は1日計100トンに上る。飲料水として使えるような浄化システムを設置し、西東京市との協定で災害時には地域の住民にも水を提供することにした。蛇口は4個。普段はカバーで覆い、鍵をかけて管理するが、災害時は開放する予定。

 式典で丸山浩一市長が挨拶し、「市内に震災用井戸が約200箇所あるが、今回は佐々病院とも協定を結び、災害時に飲み水を提供していただくことになった。市民に安心、安全と信頼を届けられます」と感謝した。

 

 

井戸の水を飲む人たち

金網の向こうにある蛇口は普段、カバーで覆われている(1月23日撮影)

 

 式典に参加した向台町1丁目の小口敬子さん(75)は、振る舞われた水を飲んだ後「いつも病院に来て診てもらっているけれど、いつどんな災害が起きるか分からない。身近に飲み水があるのは心強いですね」と話していた。

 式典に先立って、市民公開講座「熊本地震に学ぶ、私たちのまちで災害が起きたら。」が院内のホールで開かれた。同病院外科の竹内俊介医師ら5人の災害派遣チーム(DMAT)が熊本地震現地に陸路で入り、医療支援を展開した報告だった。

 

式典に先だって開かれた市民公開講座。講師は竹内俊介医師

 

 一行は震源地の北側にある菊池市に拠点を置き、避難所に臨時の診療所を設けた。酸素吸入が必要な人、高血圧の薬が切れそうだったり、高熱と下痢で悩まされたりエコノミー症候群の症状が見られる人もいた。これらの経験を踏まえて竹内医師は、まず怪我をしないこと、予防対策として家具の固定を勧めた。薬を常用している人には「最低3日分、万一に備えてほしい」と述べた。

 佐々総合病院は災害拠点病院として、停電しても自家発電で2日間活動でき、ガスはプロパン、防災無線、衛星電話なども用意。飲料水は入院患者らに必要な3日分を確保している、と説明。「今度、悲願だった地下水活用システムが導入されたので、災害時に医用器具の洗浄などに水が確保でき、地域のみなさんにも飲料水を提供できる」と喜んでいた。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・医療法人社団時正会佐々総合病院 >>


One thought on “佐々総合病院に地下水活用システム完成 災害時は住民に飲料水提供

  1. 小口敬子
    1

    昨日は佐々病院内の駐車場での災害時の水源を確保する地下水活用システムが完成いたとの竣工式に参列した者です。
    災害はないに越したことはない昨今は地震や台風,火事もあり、市内にこのようなシステム誕生は心強いです。
    また昨日の収穫はこのようなサイトがありあらゆる観点から近郊のニュースを発信しているのを知り、西東京の良さを発見した気持ちで感謝です

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