地域の「記憶」を伝える写真展も PARCOの「ひばり文化祭」始まる

投稿者: カテゴリー: 暮らし オン 2018年10月20日

西東京市在住の切り絵作家小出蒐さんの作品が入口に

 開店25周年を迎えたひばりが丘PARCO(草刈洋店長)主催の「ひばり文化祭」が10月19日スタートした。店内に入ると、切り絵で描かれた「ひばりが丘パルコ」の作品がお出迎え。開店当時のテレビCMや近辺の懐かしい写真、参加型年表などのメーン企画が来客の足を止めていた。地域と店の歩みを重ね合わせるイベントとセールが11月4日まで続く。

 写真などはエスカレーター横の通路に展示された。
 昔撮った写真と、同じ場所でカメラマンが撮った現在の写真を見比べられる「ひばりの肖像。」展には、多くの来客が足を止めた。「かわいいわね」「若い」。昔の写真にはこんな言葉が漏れる。年を重ねた今の写真には「ほう」「わあ」と声が上がる。応募した写真は姉妹、兄弟、家族、仲間が一緒に写っているのが多い。昔と同じ組み合わせも、別人が加わる現在の写真もあり、過ごしてきた歳月を伝えている。

 

 

写真展示を見入る人たち

ひばりが丘周辺を写した昔の写真が並ぶ

 

 「ひばりが丘アーカイブ」はひばりが丘周辺の風景を写した懐かしの写真展。西武池袋線ひばりヶ丘駅が、旧名「田無町駅」だったころのホームや改札口の写真がある。駅西側に広がる自由学園を俯瞰した航空写真も掲示。ひばりが丘団地周辺商店街の賑わいがセピア色の写真に刻まれていた。オープン当時のPARCOの昼と夜のカラー写真は別枠で掲示された。

 

どちらも「田無町」駅最後の駅風景を記録している

 

 張り出された「みんなで作る年表」は、開店した1990年代から始まる。「世の中の出来事」「ひばりが丘周辺の出来事」が上欄に。下の欄には、来客の思い出をカラー付箋に書き込んで貼り出す仕組み。時代の移り変わりと個人の記憶があらためて思い起こされる参加型企画だった。

 入口近くのモニターには、少女時代の女優ともさかりえさんが母親年代の女性たちと一緒に出演したCMが流れている。郊外、団地、若い親子…。女性たちの元気が伝わる25年前の映像だ。

 午前10時の開店と同時に、待ちかねた約20人が店内へ。写真展を見たり売り場に異動したり。西東京市在住の切り絵作家小出蒐さんが市内の風景を描いた25点の切り絵も4階に展示され、来た人たちを引き付けていた。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・開店25周年記念ひばり文化祭(ひばりが丘PARCO

北嶋孝
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