盛夏の夜を彩る灯籠4000基 小平グリーンロード灯りまつり
小平の夏の夜を彩る第14回「小平グリーンロード灯りまつり」が8月3日、催された。狭山・境緑道を中心とした小平グリーンロード沿いの14の公園や広場に、庶民の言葉遊びである地口と挿し絵を描いた手作りの「地口行灯」など灯籠約4000基が並んだ。
小平ではかつて宵宮や祭礼のときに神社の参道や氏子の家の門口に地口行灯を飾る風習があったが、時代とともに姿を消していった。地域の文化を次代に伝えようと、学校の授業や木工教室で作った灯籠を持ち寄る「灯りまつり」が2006年に始まり、夏の風物詩として親しまれてきた。
日没とともに灯籠の中の水に浮かべたロウソクに明かりが次々ともされ、公園や広場は一気に華やいだ。今年はペットボトルを使った手作り灯籠で「令和」をかたどる趣向も。なかでも出店が立ち並んだ「たけのこ公園」は遅くまで大勢の人々でにぎわった。
小平ふるさと村では、市指定無形民俗文化財「鈴木ばやし」の演奏会が開かれ、おかめやひょっとこが子どもたちの大人気だった。
(片岡義博)
【関連リンク】
第14回小平グリーンロード灯りまつり(特設サイト)
【筆者略歴】
片岡義博(かたおか・よしひろ)
1962年生まれ。共同通信社記者から2007年フリーに。小平市在住。嘉悦大学非常勤講師(現代社会とメディア)。
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