臨時休業、時短、通常通りも 地元商店会は影響大、会費免除も

投稿者: カテゴリー: 暮らし健康・福祉 オン 2020年4月9日

アスタ専門店街は営業時間が午後6時までになった(8日午後3時24分)

 緊急事態宣言が発令され、新型コロナウイルスの影響が一段と広がってきた。西東京市の商店街は人通りが少なくなり、時短営業や臨時休業のお知らせを張り出す店舗が目立っている。地元の商店会のなかには会場が確保できずに総会延期、地域イベントの中止などを余儀なくされ、厳しい経営状態から会費納付を免除するケースも出ている。しかし夜の灯が消えたわけではない。営業している店に、いる人はいる。

 

アスタ専門店街は午後6時まで

 

 買い物客の多い田無駅北口の商業施設「アスタ」は9日から「当面の間」、地下1階から3階までの専門店街の営業時間を短縮する。午前10時に開店し、終業は午後6時となる。地下の野菜、食品売り場をめざす人が多いだけに要注意。3階のレストラン街は午前11時から夜10時までだが、店によって違いがある。LIVIN田無店は通常通り、午前10時から夜9時まで営業する。

 

「アスタ」ホームページから(クリックで拡大)

 

 ひばりヶ丘駅南口の「西友ひばりヶ丘店」は通常通りの営業。1階も地下の売り場も惣菜や生鮮食品を目当ての買い物客は多い。2階の家電、3階の洋服、生活雑貨、4階の衣料、子供服店などはともに午後7時閉店。5階の衣服、靴店などは午後6時までとなった。

 

通常通り営業の西友ひばりヶ丘店(8日午後7時43分)

臨時休業を知らせるひばりが丘PARCO(8日午後2時17分)

 

 同駅西側のひばりが丘PARCO地下にあるスーパー「ブルーミングブルーミー」やドラッグストアは午後8時まで営業しているが、そのほか1階から5階まで、歯科医院を除いて休業となった。

 

臨時休業が目に付くけれど

 

 街場はどうか。ひばりヶ丘駅前のパチンコ店「やすだ」は8日から店を閉じている。店舗の上部に設置した大型モニターに「臨時休業」の赤字がくっきり。北口のパチンコ店「prego」は通常通りの営業だった。「ウイルス対策実施店」ののぼりが入口を飾り、台に向かう人の姿がガラス越しに目に入った。

 

「臨時休業」の文字がモニターに(8日午後2時27分)

「営業中」「ウイルス対策実施店」の幟がひるがえる(8日午後8時01分)

 

 飲食店を中心に臨時休業の張り紙が目立つ。「お持ち帰りできます」「テイクアウト実施」などのお知らせも多い。開店中の居酒屋前で「半値」と大書した看板を見かけた。営業中の居酒屋をのぞくと、お客が数組、差し向かいで飲食中。カウンターでビールを飲む人もいる。いつもより少なくても、お客はいるところには、いる。

 駅周辺のコンビニ「セブンイレブン」と「ファミリーマート」の店員に聞くといずれも「通常通りの営業です」「24時間開いています」。

 

経営厳しく、夏祭りも危ぶむ

 

 繁華街の実態は、地元の商店会がよく分かる。東伏見駅周辺の108店が加盟する東伏見商栄会の塙明人さんは「このあたりのお店も困っています」と言う。「ともかく人が来ません」。客足が落ちて普段の3分の1ほどだという。

 会の活動も滞りがち。「これまで会長を務めてきて、今月23日の総会で新しい会長に引き継ぐことになっていました。ところが、コロナの影響で総会は延期。予定していた会場が使えなくなり、そのあとも見つかりません」。3月に予定していた青年部主催の子どもスケート教室や商栄会の旅行も中止した。

 夏の盆踊り大会も気になる。昨年は2日間で約8000人が集まる人気イベント。「5月までコロナウイルス感染が収拾できないと難しくなります。準備に2カ月以上かかりますから」。

 

臨時休業のお知らせ(ひばりが丘駅北口、8日午後8時04分)

 保谷駅近辺の商店が集まる東町商栄会会長の大河内一紀かずのりさんも「特に飲食関係は影響が大きい」と言う。風評被害で閉店に追い込まれた店もある。「状況が厳しいので、会員の会費3ヵ月分を免除しました」と話した。

 大河内さんは市内外で薬局・ドラッグストアを手広く営むグループのトップ。「こんな状況なので、私のところはむしろ忙しくなりましたが、問い合わせのあるアルコール消毒液やマスクはまったく入りません。大病院、ドクター優先なのだと思います」と話していた。

 

ひばりが丘駅南口の飲食店街(8日午後8時20分)

 

 ひばりが丘北口商店街代表の岩井計佳かずよしさんは切実だ。「お客さんが10分の1に減りました。高い家賃を払い、従業員を抱えては従来通りやっていけません」。先週末は閉店。今週は7日から9日まで臨時休業にした。「会員でも休んだり早めに閉店するところもある」。5月の総会も延期が決まった。「もう、体力勝負ですね。個人経営なら何とか続けられても、従業員がいたら大変です。でも必ず復活します」と力を込めた。

 西東京商工会事務局長の白井清美さんは「毎日のように問い合わせや相談があります」と言う。収入が減った、融資制度を知りたいなどが多い。「借金したくても、返す当てがないという方もいらっしゃる」。飲食店、生花店、美容・理容店、学習塾などからも相談があり、厳しい中小企業の現状が伝わってくる。

 

 

 新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言が4月7日に発令された。翌日の都心は人出が少なくなった、との映像がテレビなどで流れた。対比する映像の撮影時間など条件は同じか。昼と夜はどうか。通勤電車の状況はどうなのか。都心は人影が少なくても、居住地の昼と夜はどうか。感染減少の目安とされる8割減は達成されたのか。
 感染防止に役立つ手立て、政策・施策、実効ある財政措置は十分か。悠長な判断猶予の対応を、新型コロナウイルスはじっと待ってくれるのだろうか。期待と焦燥の毎日はまだ続くのだろうか-。
(北嶋孝)(写真は筆者撮影)

 

【関連情報】
・西東京商工会(HP

 

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