選挙公報、ポスター、政見動画、アンケート・公開質問　候補者選びのツールあれこれ

投稿者: 北嶋孝カテゴリー: 市政・選挙オン 2022年12月23日

　西東京市議会議員選挙の終盤戦。街中を選挙カーが走り回り、候補者が駅前で演説する姿も目立つ。議員定数28人、立候補者40人。投票日は12月25日。選びきれないと悩む方に、必要情報をそろえたツールや資料がすでに用意されている。（写真は、投票を呼び掛ける横断幕。ひばりヶ丘駅南口）

西東京市議選の選挙公報（クリックで拡大）

【選挙公報】
　選挙公報は最もオーソドックスな参考資料と言える。西東京市の「選挙公報発行条例」によると、「選挙人名簿に登録された者の属する世帯に対して、選挙の期日前1日までに配布する」（第5条）とある。新聞紙大8ページの各区分に候補者の氏名、経歴、政見、写真などが申請原文のまま載っている。政策にしっかりスペースが割かれているので、熟読吟味にもってこいか。少しこだわると、市長支持会派と見られる党に所属しながら、市長が推薦人に名前を連ねているかいないかを見分けることも可能。掲載された候補者は39人、掲載を希望しなかった候補が1人いる。…こんな探索の楽しみもある。
・西東京市議会議員選挙の選挙公報について（西東京市Web）

【ポスター】
　市内のポスター掲示場は229カ所。立ち止まって眺める人の姿を折々目にする。公職選挙法によると「公職の候補者一人につきそれぞれ一枚を限り掲示するほかは、掲示することができない」（第百四十三条の4）とある。しかしじっくり見ると、候補者本人ではない複数の人物が載ったポスターもあった。市選挙管理委員会に問い合わせたら「ポスターに掲示責任者と印刷者の氏名や住所があれば特に禁止されていない」との返答だった。立候補したのに本人のポスターがない。掲示場にはそんな謎も隠れている。

満艦飾のポスター掲示場（ひばりが丘図書館前）

【政見動画】
　映像で政見を確かめるには、FM西東京がYouTube上に設けた「政見動画」がぴったりだ。収録を希望した34人の「政見動画」が9分間流れる。24日午後6時30分現在、視聴回数トップは2万1000回超。100～300回前後の候補者が目立つなかで、飛び抜けたアクセス回数を記録している。それでも、アクセス回数が25日の投票に結びつくかどうかは分からない。
・西東京市議会議員立候補者政見動画配信公開！お一人お一人の考え、想いを聴いて、あなたの大切な一票を投じましょう！（FM西東京）

政見動画の最初の画面

【アンケート・公開質問】
　各候補者の政策をアンケートで明らかにする調査もネット上に載っている。
　議会傍聴を続けてきた「西東京・みんなの会」のアンケートは11月下旬の調査。現職議員には、この4年間で数多く取り上げた政策、活動報告の方法、議会主催の報告会、市民交流会などの意見を聞いている。会派ごとにまとめて回答するところもあれば、個別議員ごとに答える会派もある。新人候補は11人だけ。立候補の動機や議員としてやりたいことなどを尋ねる。会報臨時号には請願・陳情や議員提案議案の賛否などの一覧も掲載している。
・西東京・みんなの会会報臨時号（アンケート結果要約版）（PDF）
・現職アンケート（詳細版）（PDF）
・新人アンケート（詳細版）（PDF）

　コロナウイルス感染症に絞っての公開質問もある。西東京市民の健康を守る会が「指定感染症2類」「マスク着用」「ワクチン接種」の3点を尋ねた。23日午後8時現在、回答者として掲載されているのは17人。個人で回答する人もあり、会派（党派）でまとめて答えるケースもある。選択肢に沿って答えたり、選択肢にないとして詳述する例もあった。
・西東京市議選立候補者の皆様へ公開質問（西東京市民の健康を守る会）

（北嶋孝）