「ひばりタイムス」をリニューアル 地元再発見のツールへ
衣替えした「ひばりタイムス」を、ようやくみなさんの前にお披露目できることになりました。ニュース活動を休止したのが2023年12月末、イベント情報を掲載した「これからカレンダー」欄の停止が翌24年3月末。それから2年半余りたってのサイト改装です。ニュース休止は従来通りですが、検索機能を強化・最適化し、カレンダー欄を再開します。
記事と写真をアーカイブ化
ほぼ10年の活動で、ひばりタイムスが掲載した記事は、連載や特集も含めて3400本を超えました。地方自治の一翼を担う役所と議会の動きをいち早く伝え、地域のさまざまな出来事を住民自身の報告を交えて掲載してきました。先例となるサイトが見当たらず、手探りの試行錯誤だったとはいえ、積み上げられた記事の数々が、地域生活のリアルな記録であり、地域報道の貴重なアーカイブになったことは間違いありません。
ニュース更新を休止してからも、多方面からのアクセスが続きました。その期待に応え、情報が錆び付かないよう、休止期間中もリンク先などを点検・整理する作業を続けてきました。
”求められるなら応えたい。探している関連記事を的確・迅速に検索できるように変えてみたい。約9700枚の写真も多くの人に見てもらいたい――”
整理作業を進めながら、次第にそう考えるようになりました。サイトリニューアルが身近な課題となり、検索機能の強化と最適化が当面の目標になったのです。
多彩な検索経路、スマホでも
今回の検索対応では、トップ画面の中央に大きな検索窓を配置したほか、PCだけでなくスマホやタブレットにも作り込み、すぐに検索できるようにしました。
キーワードによる検索はもちろん、最寄り駅や町名、公園や遺跡、神社なども手掛かりに、求める対象をすぐに探せるようにしました。これまで見つけにくかった連載や特集などの企画にも、容易にたどり着けるように工夫しました。毎週配信してきた「週刊ひばりタイムス」も、創刊号から最終第450号まで一括掲載しています。
また120人に上る執筆・寄稿者の記事や報告を、それぞれの筆者名からたどれるようになりました。職業も年代も幅広く、住む地域もさまざまですが、各自が活動現場で重ねてきた経験の厚みを、文章の端々から汲み取っていただければ幸いです。
記録と記憶を掘り起こす
ひばりタイムスの10年の蓄積はすでに、話題のAIや大手検索サイトにかすめ取られているでしょう。でも、それはそれ。検索から関連記事の連鎖をたどるアーカイブの場では、ボリュームたっぷりの記事世界が広がります。時間に厚みがあり、賞味期限の短いニュースがピン留めされ、読者の操作で次々に、あるいは思いも掛けないときに姿を現します。
アーカイブの記録と記憶を掘り起こす検索サイトは、「地元再発見のツール」になるー。トップページのコピーでそう訴えました。検索空間でしばし、動き回ったり遊んだりしたら、思いがけない体験との出会いも楽しめるのではないでしょうか。論より証拠。ぜひ、すぐにでもお試しください。
この地域報道の森の中から、3冊の書籍が飛び立ちました。コラム「百音風発」などをまとめた師岡武男著『「対案力」養成講座』、連載を収録したひばりタイムス企画班著『北多摩戦後クロニクル』(ともに言視舎刊)、連載「書物でめぐる武蔵野」から生まれた杉山尚次著『西武池袋線でよかったね』(交通新聞社新書)です。いずれも力作、読み応えのある書籍です。サイトで掘り起こしを楽しんだ後は、ぜひこれらの書籍も手に取ってみてください。
「これからカレンダー」再開、「10年私史」も
10年の蓄積も大事ですが、過去のデータだけでは確かにもの足りません。そこで、ニュース活動再開の条件が整っていないなら、せめてイベント情報を集める「これからカレンダー」は再起動したい、と考えました。この欄は装いを新たに、少しずつ情報量を増やす意向です。改めてご活用ください。
もうひとつ、ひばりタイムスの10年の歩みを振り返る「10年私史」も、これを機会に始めることにしました。「検索」では入り込めない、一昔前の「路地裏」や「沼地」を徘徊するメモ、呟きになるはずです。文字通り、ご笑覧ください。
再スタートを切ったものの、記事や情報の確認作業はまだ道半ばです。リンクの乱れや型崩れなどお気づきの点は、問い合わせフォームからご指摘いただけると幸いです。併せて、サイトへのご感想やご意見もお待ちしています。
2026年10月1日
ひばりタイムス編集長 北嶋 孝