下野谷遺跡国史跡指定記念式典開かれる

西東京市の下野谷遺跡が国の史跡に指定されたことを記念する式典が[2015年]3月22日(日)午後1時から、同市の早稲田大学東伏見キャンパス内の東伏見 STEP22 (79号館)で開かれた。
最初に西東京市の丸山浩一市長らが挨拶。続いて来賓の文化庁記念物課長らが祝辞を述べた。いずれも史跡指定が出発点であり、指定後の保存活用の必要を強調していた。

高橋宏治文化庁記念物課長は「文化遺跡はかつて、現状維持で保存するのが鉄則だったが、近年は守るだけでなく、保存活用してまちづくりに生かすという方向に変わった」と述べた。その上で「学校教育と連携させ、まちづくりの中心に文化財を据えて総合的に活用してほしい」と要望した。
国史跡を複数抱えているという井澤邦夫国分寺市長も「観光に生かすことを考え、見学のリピータ-を増やすことが大切だ」と指摘していた。
この後、亀田直美文化財保護専門員が遺跡の概要を説明。今制作中の「下野谷遺跡アニメ」のダイジェスト版 や「したのや縄文体操ビデオ」が上映された。
式典後、高橋龍三郎早稲田大学文学学術院教授の記念講演「民族誌と理論から探る下野谷遺跡の集落」が行われた。

現在出土した土器類は市内西原の郷土資料室などに置かれている。式典終了後に丸山市長は「出土した土器類を保管するのに、空調設備のあるあらたな保管施設の必要性は理解しているが、早急に事は運ばないので10年ぐらいのスパンで一つ一つ考えていかなければならない」と話していた。
(萩原恵子)
【関連リンク】
・祝 下野谷遺跡 国史跡指定 決定!→下野谷遺跡史跡指定10周年・10年の歩み(西東京市Web)