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連載 暮らし

富沢このみの「まちおもい帖」

まちおもい帖 第42回 自分らしく生きるママさん起業家たち

2022年1月6日 富沢このみ

 

2.やさしい整体「茊絆(ココはん)」を経営する藤居(ふじい)仁子(じゅんこ)さん

 

藤居仁子さん(50)は、長男は社会人、長女は高校生のシングルマザー。整体院の屋号「茊絆」は、「草が茂るように絆が広がるように・痛みのない世界が広がるように」とつけた。お嬢さんが付けてくれた漢字の「茊」は、「草がおいしげる」という意味の古い漢字。漢字変換で出てこないという問題があるものの、自分がやりたい整体院のイメージにぴったりだったのでそのまま使っている。

彼女は、高校を出てから、仕事をいろいろとしていたが、これからは手に職があった方が良いと思い、ホームヘルパー2級取得後、訪問介護の仕事についた。介護職もいろいろあり、特養・有料老人ホームなども経験した。運動主体のデイサービスで働いていた時に、介護職は運動を教える事は出来るが、要介護者の足がつった場合、足を軽く伸ばすことも出来ない。そんな悔しい思いから、自分の手で辛い人を楽に出来るようにしたいと、整体を学び、しばらく整体の会社で働いていた。

デイサービスで働いていた時に、脳を活性化させるプログラム、シナプソロジーのアドバンスインストラクターの資格をとり、シナプソロジー普及員の養成講座も行っている。将来は、整体とシナプソロジーを取り入れた健康イベントもやりたいとの夢も持つ。

実は、藤居さん自身、交通事故の後遺症で頭痛やめまいがした。医師から「一生付き合わなきゃいけない」と言われていた。自分の知っている方法では何も変わらなかったが、きっと何処かに治す方法があると探していた時に「緩消法」に出合った。初めてやってみると、めまいが起こらなくなり、次第に頭痛も出なくなっていた。

 

藤居仁子さん
緩消法との出会いについて語る藤居さん

 

「緩消法」は、現在、生理学(筋肉)博士の坂戸孝志氏によって2007年に開発された。坂戸氏は、自身が14年間腰痛に苦しみ、寝たきりになったなかで、独自にこの方法を編み出した。指1本で筋肉を無緊張にすることができる全く新しい方法で、Youtubeに公開されている。誰でも自分で出来てしまうので、痛みを取りたいとあちこちに通っても痛みが取れないでいる通称「整体難民」も、緩消法に出会い、日常生活を取り戻している。彼女は、認定技術者を目指して勉強中だ。

現在、住宅型有料老人ホームで登録ヘルパーの仕事と、整体院「茊絆」を経営している。茊絆では、緩消法に基づいたオリジナルの手技で、寝たまま受けられる施術を行っている。痛みを消すという意味で、自らの肩書をeraserとつけた。これまでは、「リップル西東京」を拠点としていたが、12月末からは、「どんぐり」2階が拠点となる。「困った時にここに来ればいい」という場所を作りたいと言う。
>>次のページ 3.小学生にロボットプログラミングを教える高田しのぶさん

1.「小さな小さな花屋さん」を始めた内藤阿珠佐さん
2.やさしい整体「茊絆」を経営する藤居仁子さん
3.小学生にロボットプログラミングを教える高田しのぶさん
4.ゼロ歳児を育てながらジェラート屋「mucu(ムク)」を始めた大谷里菜さん
5.SDGsに特化した営業支援、商品開発事業「KANKIKU」を立ち上げた木村きく子さん
6.しなやかな働き方

 

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富沢このみ

とみさわ・このみ

 1947年東京都北多摩郡田無町に生まれる。本名は「木實」。退職、母の介護を経て、まちづくりに関わる。2012年より田無スマイル大学実行委員会代表。2016年より下宿自治会広報担当。2019年より、多世代交流・地域の居場所「どんぐり」オーナー。2020年にフェイスブック仲間と「西東京市カルタ」完成。2020年より下宿コミュニティセンター管理運営協議会代表、2022年度から下宿自治会会長。

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