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連載

富沢このみの「まちおもい帖」

第5回 遊休不動産のリノベーションとまちの再生

2016年12月29日 富沢このみ

 

3. 西東京でも遊休不動産活用で魅力アップを

 

中央線の高架化に伴う再開発で吉祥寺や武蔵境の魅力が増し、西武池袋線のスピードアップにより、池袋-所沢間が新宿-田無間と同じ時間となって所沢が拠点化されつつある。西東京市には、5つの駅があるものの、商業地としての地位が相対的に低下している。交通網が発達し、すでに一等地ではないのに高い賃貸料のままで衰退してしまった小倉の例は、西東京にとっても他人ごとではない。

それぞれの駅(まち)がそれぞれ魅力的になるためには、再開発だけでなく、遊休不動産のリノベーションも選択肢の一つだ。そのためには、不動産オーナーの意識改革がポイントだが、意識改革には、北九州家守舎やまちづクリエイティブのような仕掛け人の存在が大きい。前者は、行政が声掛けをしてはじまり、後者は、民間の動きに行政が協働した。前者は、都市型産業の集積を目指し、後者は、アートを核にしている。

小倉や松戸と西東京とでは、まちの規模も歴史も違うので、事例がそのまま当てはまるわけではないにせよ、西東京でも、遊休不動産を面白く活用することによって、エリア全体の価値を高めるような試みが生まれたら楽しいのにと思う。わが町で、最初に動きはじめるのは、どのセクターだろうか。また、どんなコンセプトなら可能だろうか。

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富沢このみ

とみさわ・このみ

 1947年東京都北多摩郡田無町に生まれる。本名は「木實」。退職、母の介護を経て、まちづくりに関わる。2012年より田無スマイル大学実行委員会代表。2016年より下宿自治会広報担当。2019年より、多世代交流・地域の居場所「どんぐり」オーナー。2020年にフェイスブック仲間と「西東京市カルタ」完成。2020年より下宿コミュニティセンター管理運営協議会代表、2022年度から下宿自治会会長。

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