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特集

PHOTO歳時記

小金井公園のソトオリヒメが満開【Photo歳時記】

2021年3月26日 片岡義博

この時期、どれくらいの人がどれくらい桜の写真を撮るのだろう。小金井公園・ユーカリ広場の衣通姫【そとおりひめ】が満開。「どうぞお撮りなさい」と言わんばかりに咲き誇っている。(写真は、満開の衣通姫。3月26日午前9時)

 

新1年生だろうか、ランドセル姿でポーズをとる少女、愛犬とスマホで自撮りをする女性、寝転がって一眼レフを構える人もいる。

 

新入生
ランドセルをしょってポーズ

 

衣通姫はソメイヨシノとオオシマザクラの自然交雑種と言われ、その美しさから記紀に登場する絶世の美女の名がつけられたという。

 

「最初は白くて、だんだんピンクになるのよねぇ」。写真の構図を探っていると、そばにいた年配の女性が教えてくれた。「そうなんですか?」。2日前に撮った写真と比べてみる。確かに少し淡紅色が強くなっているような気がする。

 

衣通姫の花びら
可憐な衣通姫の花びら

 

女性はさらに言葉を継ぐ。下生えのムラサキハナナは日中戦争で傷ついた日本の兵士が中国からこの花の種を持ち帰ったのだ、と。「戦争中でもそんな気持ちになるのねぇ」。本当だろうか。ネットで調べたら、同じようなエピソードが紹介されていた。

 

ムラサキハナナ
下生えのムラサキハナナ

 

この週末が桜の見ごろになる。園内には花見自粛を呼びかける放送が繰り返し流されている。
(片岡義博)

 

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片岡義博

かたおか・よしひろ

 共同通信社の文化部記者として主に演劇、論壇を担当。福岡編集部、文化部デスクを経て2007年にフリーに。書籍のライティングと編集、書評などを手掛ける。2009年から小平市在住。

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