【編集後記】
目まぐるしい1週間でした。掲載した記事はそれなりの本数になりました。ただ、載せていない記事も少なくありません。週末に頑張ってみます。
筑波の教員研修センターに年数回、講師として通ったことがあります。事件や事故でマスコミが来たときの対応を予備体験してもらうリスク研修の一環でした。ここで数年間一緒だった講師仲間と久しぶりに会いました。名目は暑気払いです。仲間の1人が某県の先生にな
る
ということも、暑気払いの切っ掛けになりました。立場はいつでも逆転する、そんな体験でした。
先週、ぼく個人のfacebookに、以下のような短文を載せました。これに付け加えることはありません。再録します。すでにご覧の方はご容赦ください。
*
神奈川県の障害者施設襲撃事件を知って、あらためて思い出したことがある。
もう20年も前、山陰地方の病院の一室で、寝たきりの女性とその母親に会った。娘は脳性麻痺の重度障害者。身体は動かせない。言葉も話せない。大人になっても、目の動きなどから家族が「気配」を読み取る生活だった。しかし、あることから、世界が変わった。携帯用の
ワ
ープロを使えるようになったのだ。
寝たきりでも、片足の親指だけは自由になった。この1本の指で、ある日、ワープロを打ち出した。言葉が次々に出てくる。喜びと悲しみ、吹き込む風の感触や小鳥のさえずりも。手作りの文集にまとめるほどになった。
「何も分からないと思っていた娘のなかに、言葉がいっぱい詰まっていたんですね。もう、あふれ出すようでした」
母親の言葉が、いまも忘れられない。
(北嶋)