第7回 地縁コミュニティ(自治会・町内会)は復活なるか

 

下宿自治会の現状

「会報」の例(クリッで拡大)

 弱体化してきたとは言っても、我が下宿自治会は、それなりの活動を現在も続けている。これは、これまでの役員たちが、頑張ってきてくれたお蔭だ。直近の会員数は、210世帯。会費は、正会員1,800円、準会員500円(2世帯同居の方、アパートにお住まいの方など)。一度に支払うので多額に感じるが月150円である。このほかに、行政からの補助金や赤い羽根共同募金の集金額から8%もらえるなどで、年間40万円くらいの予算規模だ。

 会報(いわゆる回覧板)は、月1回定期的に発行している。このほかに訃報もある。私が広報担当役員になってから、HPとフェイスブックも立ち上げた。
HP:https://shimojuku-jichikai.jimdo.com/

 

 大きな行事としては、防災防犯と福利厚生がある。
 防災防犯は、①月1回の役員会の前に役員が手分けして防犯パトロールとゴミ拾いを30分ほど実施、②防災係を各班2名ずつ決めており(計約45名)、その人達向けに6月に防災講話(危機管理室の方によるお話)と10月に防災訓練(災害対策本部の立ち上げ、防災係による各班の安否確認・報告と消防署の方による避難訓練)、③毎月5の付く日に防災役員とボランティア協力員による夜間防犯防災パトロール、④歳末警戒として12月29~31日の3日間役員等有志による夜間パトロールを実施している。

 

5の日の夜間パトロール

災害本部立ち上げ:安否確認報告

防災訓練:瓦礫の下から人を救い出しているところ

 

 福利厚生は、①毎年小学校新一年生へのお祝い品の贈呈、②敬老のお祝い品の贈呈、③8月に近くの学校の校庭をお借りして「夕涼み会」(綿あめ、ポップコーン、焼きそば、西瓜割り、スーパーボールすくいなど)を実施している。小学校新1年生が今年は10名、敬老の日のお祝いが150名。敬老の日は、あいにく雨だったが、リヤカーで運び、各家庭を訪問して粗品を差し上げた。150人を訪問するのは、大変だが、これは、1人暮らしの方などがお元気かどうかの確認にもなっている。残念ながら、「夕涼み会」は、今年度は台風で中止になってしまった(写真は前年度)。

 

敬老の日のお祝い(上)と粗品を運ぶ様子

夕涼み会の様子

西瓜割り1

西瓜割り2

綿あめ・ポップコーン

花火

 

 

 

 

 

 

 これらの活動は、私も役員になるまで、ほとんど知らなかった。高齢化で亡くなる方も多く、前述のように辞める人が増えているものの、まぁまぁ良くやっている方だと思う。西東京市内における自治会・町内会の動向は、行政の調査によると次の通りだが、回答した8割が回覧板を回しているとは言っても、毎月ではなく、募金など何か伝える必要が生じた折にのみ回していることが多いようだ。
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