バリアフリーで住みやすく
東 由美子 (建築家)
「バリアフリー」は1980年代後半から注目され、その後の法律や条例の制定により、公共建築や街づくりではかなり進んできました。個人の住宅でも介護保険制度が成立して以降、段差をなくす、手すりをつけるなどのバリアフリー化が進んできています。
しかし2016年の今も、住まいやまちのバリアフリー化は達成されたとは言えない状況です。公共の建物にもバリアフリーの基本の考え方がわかっていないのではと思える例が見られます。オリンピック、パラリンピックの開催を控えて、増え続ける外国人や観光客への配慮も必要になってきました。これから何回かにわたって、西東京市のバリアフリーを一緒に考えていきます。
第1回 住宅の内と外(2016年1月21日)
第2回 公営住宅、マンションの今(2016年2月18日)
第3回 福祉施設のバリアフリー(2016年3月17日)
第4回 駅はバリアフリーになった?(2016年4月21日)
第5回 スポーツ施設は利用しやすいか(2016年5月19日)
第6回 市庁舎はだれのために(2016年6月16日)
* 毎月第3木曜日に掲載します。(連載は終了しました)
【筆者略歴】
東由美子(ひがし・ゆみこ)
1948年生まれ。建築家。東設計工房主宰。住宅、障害者、高齢者のグループホームの設計などに携わる。女性建築技術者の会会員(1986-1990代表)。趣味は国際交流、太極拳。著書『もっと頭のいい収納―「かたづけ上手」のスッキリ生活術』のほか、共著『すまいのカルテット―春夏秋冬』、『いきいきさわやかーダイニング&キッチン』(女性建築技術者の会)『アルバムの家』(同)など。
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