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新型肺炎-私たちの対応【特集】

By in 特集 on 2020年3月1日

ドラッグストアでマスク売り切れ(ひばりヶ丘駅前)(3月1日 梶山るみさん提供)

 新型コロナウイルス感染症。目に見えないこの新型肺炎に、私たちはこの1ヵ月余り翻弄されている。特に2月末から、日常生活が一変した。西東京市内の図書館や公民館が休館し、ほかの公共施設の利用もほぼ全面ストップ。そのうえ国からの「要請」や「お願い」が矢継ぎ早に降りてきて、小中学校も臨時休校となった。常連執筆メンバーにどんな変化が起きたか。周りの何が変わったか。コロナウイルス対応の点描報告です。(編集部)

 

「1か月、どうせいというんじゃあ」

 

 新型コロナウイルス対策で、いきなりの臨時休校要請。
 わたしには2人の娘と5人の小学生の孫がいる。この子たちの春休みが終わるまで1か月、家にいる。

 「お父さん、いつ時間とれるの?」「明日は、明後日は?」「まじ困るわ~」「卒業式なくなるかもしれん」「1か月どうせいというんじゃあ」「高飛びさせるか」(おやじの故郷高知へ行かすか)とラインが分刻みで飛び交う。

 学童保育は開けるらしいが、うちの孫は1年前に「定員の余裕がない」と断わられている。小学校6年生の孫には最後の卒業式なで、せめて卒業式はしてほしいが、それも無理か。

 妻が来週から入院ということもあり、家では手洗い、うがいを義務付けている。マスクはあまり効果がない。

 

(川地素睿さん提供)

 

 「しょうがないから家でごろごろしている」と話した下の娘の子どもが来た。ごろごろ癖がついたのか、炬燵で横になり、一寝入りして帰った。
(川地素睿)

 

「OKだ!」と心強いスタンプ

 

 未曾有の新型コロナウィルス蔓延。毎日毎日、感染者が増えていく報道に、テレビの前で「ひー!」「うわー!」と叫びつつ、1月下旬から家にこもる準備として、食料品を多めに生協に注文していた。冷蔵庫も冷凍庫もパンパンである。信念として、マスクやトイレットペーパーは買いだめをしないと決めていた。

 「大丈夫、大丈夫。やれることを頑張ろう」と呟きながら、早めに子ども食堂「放課後キッチン・ごろごろ」の中止を決めた。子ども食堂で、子ども達が集い、感染拡大に一役買ってしまうことを防ぐためだ。子ども食堂を息の長い活動にするためのやむを得ない措置である。

 

(石田裕子さん提供)

 知り合いの子どもに「ごめんね」と連絡すると「OKだ!」と心強いスタンプが戻ってきた。こんな時も、子どもは頼もしい。泣き泣きの決断をこんな風に励ましてくれる。

 市内の子ども食堂の情報は「西東京市子ども食堂ネットワーク ハピモグ」で確認できます。(市内全ての子ども食堂が参加しているわけではありません)

 

いこいの森公園の一部施設も休止(石田裕子さん提供)

 近所のいこいの森公園も、3月2日から15日まで、パークセンター、ボール広場、スケート広場、無料バーベキュー場が休止となった。
(石田裕子)

 

図書館告知に手書きの追加

 

図書館駐輪場入口に張り出された告知(道下良司さん提供)

 

 3月1日午後1時過ぎ、西東京市ひばりが丘1丁目のひばりが丘図書館。入り口に、西東京市図書館の全館休館のお知らせが掲示されていた。返却に関し、中段に「開館してからお返しください」との案内があった。掲示物下部には、手書きで「返却はできます。ブックポストへおねがいします」の表記。急な対応に追われています。
(道下良司)

 

売り切れ、品切れの店も

 

 コロナウィルス感染者のニュースを聞いたとき、はじめはこのような事態になるとは思ってはいませんでした。が、約1月前にはドラッグストアでマスクや除菌シートが売り切れ。何とか行く先々で少しずつ手に入れましたが、今はどこも品切れ状態。この1週間でさらにエスカレートし、マスクほか衛生用品もなかなか入手できません。トイレットペーパーやティッシュまでもが、どこに行っても手に入らない状態です。安倍首相が記者会見で、全国の小中学校の休校を要請してからか、お米、冷凍食品、カップヌードル、水、など食品も品薄状態です。

 

お米売り場に空きが目立つ(ひばりヶ丘駅前スーパー店)(2月29日、梶山るみさん提供)

ティッシュ類も売り切れ(ひばりヶ丘駅前のドラッグストア)(3月1日 梶山るみさん提供)

 

 トイレットペーパーは在庫もあり、品切れの心配はないと報道されました。デマとわかっていても、みなが買い溜めし始め、いざ買いたいと思った時に手に入らないと困るので買っておくしかない、という感覚になっています。十分にあります、と正しい報道がなされても不安になる。周りの友人や知り合いも同じ感覚です。不安の連鎖でしょうか。

 今の時点では、まだコロナウィルスについて収束の目処がたっていません。それどころか、日々世界中に広がっています。また学校休校、各施設閉園、イベント中止など、過去になかったことばかり。そのあたりも不安の連鎖を引き起こしているのではないでしょうか。
(梶山るみ)

 

家族連れで大にぎわいの小金井公園 ふわふわドームは臨時閉鎖

 

 3月1日、晴れ上がった日曜の都立小金井公園は、いつも通り家族連れで大にぎわいだった。広大な開放空間だから新型コロナウイルス感染の心配は少ない。なかでも親子がつどう「わんぱく広場」は大混雑だった。

 周辺の小金井市、小平市、西東京市の市立小中学校は2日から臨時休校となる(武蔵野市は3日から)。このため平日にもいつもより多くの子どもたちが公園に繰り出すことになるかもしれない。

 

親子連れでごった返す小金井公園「わんぱく広場」(3月1日)

臨時閉鎖となった「ふわふわドーム」(3月1日)(ともに片岡義博さん提供)

 

 一方で子どもに大人気の「ふわふわドーム」は「濃厚接触」の恐れがあるためか、2月29日から3月15日まで臨時閉鎖に。ペシャンコのトランポリンを前に子どもが「えー、なんでぇ」と声を上げると、お母さんは「でも仕方ないねぇ」と慰めていた。園内にある「江戸東京たてもの園」も3月16日まで休館となり、ひっそりとしていた。3日から開催する予定だった「大銭湯展」は出鼻をくじかれた格好だ。
(片岡義博)

 

 

結婚式が延期になって 「悩みの罠」から解放されたが…

 

 身内の女性から結婚式の招待を受けた。挙式は3月1日。その2日前に、延期の知らせが届いた。どんな葛藤があったか。想像するのも辛い。

 招待された筆者も随分考えた。感染したら死亡率の高い70代。それよりも、自分が感染源になったら取り返しがつかない。2人の門出を祝う式典を、ウイルス禍で汚すわけにはいかない。延期の知らせに、悩みの罠からは解放された。しかし、延期した夏までに、ウイルス感染が鎮静する確証はない。

 

ひばりが丘団地のカワヅザクラは満開(2月27日、筆者撮影)

 外出は買い物ぐらい。マスクを付けて手早く済ませる。あとは自宅に蟄居。積み残した原稿を仕上げなければ…。嘆きと憂いと。春は足早に過ぎてしまうのだろうか。サクラの花だけは、こともなげに咲いている。
(北嶋孝)

 

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