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第1回 命の大切さ、尊さを伝えたい

 


 中川清志さん(自由民主党)-共同企画「6人の新人議員たち」 


 

中川清志さん

 

原志保(パーソナリティー) 皆さんこんにちは。原志保です。この時間は、FM 西東京特別番組「6人の新人議員たち」をお届けいたします。今日スタジオにお迎えするのは 西東京市議会、自由民主党の中川清志議員です。
 まずプロフィールを紹介します。中川さんは1972年生まれの46歳。保谷第二小学校担当獣医師、西東京市消防団員、東京都獣医師会業務執行理事、日本獣医師会学校飼育動物支援対策検討委員会委員を務め、西東京市新町の中川動物病院院長です。

 

動物飼育で命の教育を-なぜ市議会に?

 

 中川さんにお伺いしたいのは市議会議員になろうと思われたきっかけですね。 そちらからお話をうかがえますか。

中川清志 子どもたちの教育の重要な鍵として、動物はすごく大事だと考えてきました。教育への位置付けが重要だと思ってきました。亡くなった母も西東京市で長く獣医師として、学校飼育動物に熱心に取り組んできました。僕も東京都獣医師会の理事、日本獣医師会の担当委員として、文部科学省と一緒になって子どもたちの心の教育、命の教育をしっかりと行って来たつもりです。
 しかし、子どもたちがいるのは市区町村立の小学校です。予算措置や実際の内容に関しては基礎自治体の力が非常に大きいわけです。
 西東京市の保谷第二小学校は全国的にも非常に素晴らしい実践をしています。子どもたちが動物たちをすごく大事にして、毎年命のバトンをつなごうと努力している。ただ同じ市内を見ますと、やはり学校によっては差が出てくるところがあるので、まずそういったところで実際にできることがないか。子どもたちの未来をつくるためにできることはあるか。そういう思いで今回、議員に立とうと思いました。

 

番組出演中の中川清志さん(左)とパーソナリティーの原志保さん(右)

 

若い世代への働きかけ-低い投票率

 

 今回の市議選の投票率は36.84 %でした。 これは西東京市の市議選投票率としては過去最低でした. この結果について中川さんはどうお考えですか。

中川 低いですよね。特に若い方が低いですね. 10代、20代、30代は確か20%前後でしょう。ぼくはいま46歳ですけど、みなぼくより若い。そういう将来を担う人たち、まちを大事にしてもらわなければならない人たちに、市政、市議会に関心を余り持ってもらえないような状況ができてしまったのだと、そういう社会をつくってきてしまったのだと強く感じます。

 では、議会や行政への市民関心度を高めるために どういうことが必要だと思いますか。

中川 難しいですね。行政側は様々なツールを使って情報を発信しますが、 それを市民がどう受け止めるかにかかってきます。 市民全体に対する情報発信は難しいところに来ているので、 市会議員は地域で様々な繋がりを作って 広い世代の人たちと話をしていかなければなりませんね。

 

互助、共助を支える-ここは変えたい

 

 市政について、評価できる点、改善すべき点があると思います。ひとつ、改善点を挙げるとしたら、なんでしょうか。

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中川  市民がいろんな関心から地域に入り、そこで改善していこうとするのはいいことだと思います。市内には、おもしろい方がいて、さまざまなコミュニティーを作って活動しています。しかし、そこでの共助、互助という部分を、行政として支える方向が少し弱いのではないかという気がしています。財政的に厳しいので大きなことは出来なくても、自治会町内会よりもう少し緩いつながりで物事を動かそうとするときに、支えられるようにならないか。例えば、学校の「おやじの会」のような集まりですね。地域のお祭を作りたい、などと考えていたら、そういう人たちや集まりの気持ちや動きを支えられるような制度は欲しいと考えています。

 

情報発信の媒体になる-情報公開は十分か

 

 市民に関心を持っていただくためにも、行政が情報を公開して、広くたくさんの方に伝えることが必要だと思いますが、現在情報公開は十分なのでしょうか。

中川  情報公開という意味では、情報は出ているとは思います。 例えば白書や計画も出ています。政策や事業の評価点検も文書で出てはいるんです。ただホームページを見ても、それがどこにあるか分かりづらい。ご高齢な方であれば、そもそもホームページをそんなに見る習慣がなかったりする。じゃあその膨大な文章をみんなに配れるかと言うと、それもまた難しい話です。そこら辺が非常に難しい。
 例えば我々獣医師会のような小さなコミュニティーの中でも、会が何をしているか分からないという人もいます。 執行部でも市議でも市の職員でも、とにかく積極的に外に出て、市民に働きかける、話をすることが必要ではないでしょうか。積極的にきっかけを作って日常的に市民と交流する。そういうアナログな方法が必要じゃないかなと思ってます。 そういう意味では、市議は地域とのつながりが強いので、情報発信の媒体として 重要な役割を果たすのではないでしょうか。

 情報公開を進める上で、中川さんは特に何が必要だと思っていますか、どんなことを考えていますか。

中川  まずは人と人とのつながりで情報をできるだけ広めていくことが必要です。 ホームページでは 1回か2回クリックするだけで求める情報にたどり着けるようにする。 ただあまりお金をかけても仕方がありませんので、よく考えながら仕組みを変えていかないといけませんね。

 

公営住宅から住宅手当へ-空き家対策

 

  前半最後の質問です。 西東京市には空き家がおよそ670軒あるそうです。 空き家対策についてお考えはありますか。

中川 人口が減っていけば、空き家が増えていくのはある意味、当たり前です。 少し乱暴な話になりますが、民間の住宅を制限するのは 難しいけれども、公営住宅の戸数はある程度調整は可能です。 例えば 公営住宅の建て替えに合わせて数を減らしていくとか、低所得の方、生活が苦しい方がたには住宅手当という形で生活を支えていくことも考えられます。これは国の政策の話になりますが、そういう方が国民にとって経済的にも有利なのではないでしょうか。
 現在ある空き家については利活用を考えていくのは当然です。 空き地に関しては 新町の鎮守台自治会が私有地を自治会で借り受けて、 そこを公園にしたりしています。 公民館や集会所は 数も少なく 住民にとっては ちょっと遠い。 高齢の方は 200 メートル 歩くのも大変だと仰います。 地域に空き家があれば 自治会でも近所の人でも、借り受できる仕組みがあれば 面白い。 ただ借りるといっても簡単にできません。その時、 行政が介在する。そういう仕組みが考えられると思います。

 

小笠原の猫を飼う- BEGIN『島人ぬ宝』

 

  それでは前半と後半の間に曲を一曲挟みたいと思います。 中川さんのリクエストは BEGIN の『島人ぬ宝』です。 これはどうして選んだのでしょうか。

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中川  獣医師会の仕事でいま、小笠原の猫を 内地に運ぶ仕事をしています。その小笠原の島で中心的に動いてくれる NPO に 鈴木さんと言う 熱い男がいます。元東京都職員でシンガーソングライターだったりもします.先日 NHK のラジオ番組に出演したとき、 私がリクエストして 鈴木さんの歌を全国に流しました(笑)。その人がよく歌っている歌なんです。「自分たちは島に住んでいるのに、島のことをよく知らない」という歌詞に惹かれてリクエストしました。

 30代のころ私も毎年のように、小笠原によく出掛けていました。小笠原の猫を運ぶって、どんなことなんですか。

中川 小笠原に天然記念物のアカガシラカラスバトがいます。ところがそのハトを、野良猫が食べてしまう。数が少ないのに、猫のせいで絶滅しそうになったもんですから、猫を何とかせにゃならんということになりました。殺してしまうと皆さんの気持ちが辛くなってしまう。そこでできれば殺さないで何とかできないかなと、東京都や環境省、それから小笠原村や我々東京都獣医師会で考えて、東京都の皆様に750頭ほど飼っていただいてます。それはまた、別の機会に話したいですね。

 それでは中川さんからのクエスト、お届けします。BEGIN の『島人ぬ宝』。
(曲が流れる)

 

休みなしの現在-趣味や休日の過ごし方

 

  今度はプライベートなお話を伺いたいと思います。 趣味や休日の過ごし方はどうされてますか。 お見合いの質問みたいですけど(笑)。

中川 いやあ。実はこの質問には困っているんですよ。いちばん最近休んだのが、12月の28日なんです。 その前は9月 だったかなあ、温泉に行って2泊しました。 でも3日目には病院から連絡があって、急患が来たというので帰りました。 あんまり休みを取ってないんですよ。

  動物病院が忙しいからですか。

中川  獣医師会の仕事もありますし 裁判所の調停委員だったりもします。 時間があればできるだけ病院で 診察をしたいですけどね。 というようなことで、休日を取らないまま過ごしてきました。取らないと取らないで意外に体が慣れるもんなんです。休むと逆に体の調子が悪くなったりして。人間の 体ってすごいなと思います(笑)。 いまのところ、ワーカホリックになってますねえ。仕事している方が楽しい(笑)。
 歴史書やノンフィクションはよく読みます。 結構好きですよ。 でもその間にたまにスマホでゲームをしたり、アニメも見てます(笑)。

 へえ-(笑)。 西東京市には長くお住まいですか。

中川  2年間だけ長野にいましたが、後はずっと西東京です。ですから40年余り住んでますね。

 

人がおもしろい-西東京市自慢

 

 西東京市で自慢できるところ、好きなところは何でしょう。

中川  今までは市外の活動が多かったのですが、このところ市内を歩いてみると、いやあ、人が面白いですね。 「日の当たらない場所」という不思議な集まりを主宰している女性、若いのに駄菓子屋さんを開いているデザイナーとか。タクシー会社の経営者もいます。 ともかく人が面白い。 いろんな所でいろんな人が地域を良くしようと、しかも楽しんでやっている。それがいいと思います。
 もう一つ、 市長が医師というのはとても良いところだと思います。 例えば、西東京市は末期がんと言うと介護保険で要介護4になる。 私の母ががんになった時そうでした。 普通は 要介護4と判定されるまでしばらく時間がかかります。 その間に 亡くなる場合もありますから、ここは、市長が医師だと言うことで理解が進んでいる点ではないでしょうか。
 ワンヘルス(One Health)と言いますけど、人間と動物の健康は近い。動物からうつる病気も多い。獣医師として「健康」応援都市を支えることが出来るところもあると思います。

 

 

 

学校飼育動物を全体へ-実現したいこと

 

  議員になって これから一年間で実現したいことは何でしょうか。

中川  まずは 選挙中にも訴えてきましたが、学校動物飼育です。市内全体でより良いものにしていきたい。子供たちが動物に接しないことは、愛着を持った相手が亡くなる経験をしないということでもあります。 相手が死ぬと魂が引き裂かれ、半分持っていかれるような辛い体験をします。 これがないと、どうして命が大事なのか大切なのか実感として分かりません。 そういう経験をみんなができるようにさせてあげたいと思います。
 今私が関わっている保谷第二小学校の子どもたちによくいうのは、動物が亡くなると悲しいでしょ、 だからあんたが死んだら周りの人が悲しむ。死んじゃいけないんだよ。誰かをいじめたり傷つけたりしたら、その人だけでなく周りの人も 傷ついて悲しくなる。 そういうことはやめよう。動物飼育は、そういう語りかけができる機会です。そういうことがしっかりできるようにしたいと考えています。

  それでは最後に ラジオを聴いている皆さんに、中川さんから市会議員としての決意をお話ししていただけますか。

中川 初めに指摘された投票率が低いということが気になっています。多くは自分たちが働きかけなくても、 市は何とかなると思っている結果だと思います。 しかし市も人の集まりですから、皆が少しずつでも働きかけないと良くなりません。 ぜひ一緒にいろんなことを考え一緒にやっていきましょう。 そう呼びかけたいと思います。

  今日のゲストは自由民主党の中川清志さんでした。 中川さんどうもありがとうございました。

 

ひばりタイムスからもう一問

-動物病院で診療してきて、飼い主と動物、世の中の変化などに気付くことはありませんか。

中川 命や死をファンタジーのように感じているのではないかと思うことがあります。獣医療も進んできているので、できることが増えてきました。しかし、飼っている動物がいつまでも生きていることを期待したり、動物も長命になっていますから、非常に高齢の動物にさらに高額な医療をかけたりすると、飼い主も動物も疲れ果ててしまうことがあります。死を迎えるに当たって後悔しないためには、命には終わりがあるんだよと、とても当たり前のことを感じることが大事なのかもしれません。

 

◇インタビューを終えて
 皆さんとてもアットホームな雰囲気で、リラックスして収録ができました。ありがとうございました。FM西東京さん、ひばりタイムズさんなど、ローカルメディアの重要性が、これから益々高まると考えています。今後とも市民のためにともに頑張りましょうね。(中川清志)

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【関連リンク】
・中川動物病院(HP
・学校動物飼育支援(日本獣医師会
・日本初等理科教育研究会「学校における望ましい動物飼育のあり方」(文部科学省、PDF:
・One Healthの取り組み(厚生労働省
・BEGIN/島人ぬ宝 (YouTube
・全国学校飼育動物研究会(HP

 

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