プラカードの下に住民が集まった(碧山小学校校庭)

 西東京市内の小中学校は災害時、地域の人たちが身を寄せる避難所になっている。いざというときに備えた避難所開設訓練を、碧山小学校と柳沢中学校で見ることが出来た。小学生は地震から生命を守る具体的な方法を学び、中学生は避難所開設を身をもって体験する。ともに地域住民らで作る避難所運営協議会と学校の協働作業だった。

青嵐中で避難所ゲーム

青嵐中の大ホールで2年生が避難所ゲーム

 西東京市立青嵐中学校(東山信彦校長)で7月9日、2年生約150人を対象に、「避難所ゲーム」が実施された。同校は災害が起きたときの避難所。避難する地域住民は家族の構成も異なり、被災状況も千差万別。その運営をゲーム形式で疑似体験する試みだ。直面する困難と混乱を中学生はどう受け止め、運営体験を通じて何を感じ取ったのか-。

 

熊本地震の当日、避難所運営ゲームが実施された(多摩六都科学館)撮影©ひばりタイムス

避難所運営ゲームが多摩六都科学館で実施された。(写真©ひばりタイムス)

 大災害が起きたとき、住民が避難所でどう過ごすか。その運営をゲーム形式で疑似体験する試みが各地に広がっている。この「避難所運営ゲーム」(頭文字を取ってHUGと呼ばれている)が4月14日、西東京市の多摩六都科学館で実施された。この日、熊本地震が起きて、多くの被災者が避難所生活を余儀なくされている。被災状況を先取りして学ぶ試みとして市内各所でこのHUGを実施してきた田無スマイル大学の富沢木実さんに報告していただいた。(編集部)