子どものおかげで読んだ本 by 白井真純
「人の子はかわいい。でも親になったら本が読めない」 アメリカの詩人エミリー・ディキンスンが主人公の海外ドラマ「ディキンスン」を見ていたら、そんなセリフがあった。私は3児の親であるが、もし3人がいなかったら、どれだけの本が読めただろう。親にならなかった自分は親になった自分より量は読めたかもしれない。しかし、3人がいるおかげで読むことになった本もあるし、今では一緒に絵本を読んだり、図書館へ出かけたりという経験もさせてもらっている。エミリーと話す機会があったらそんなことを話してみたい。(写真は、子どもの噛み跡でぼろぼろになった『MELODY』)