1955(昭和30)年、田無町(現西東京市)の東京大学農学部付属農場の一角に日本初の原子核研究施設「東京大学原子核研究所」(核研)が開設された。以後、40年以上にわたり全国の研究者たちに開かれた原子核物理学の拠点として、ノーベル賞受賞者をはじめ数々の才能を輩出することになる。現在、素粒子実験の最先端を担っている日本の研究組織の源流には、この核研がある。
西東京市は[2017年]4月15日、東京大学宇宙線研究所長の梶田隆章博士らノーベル賞受賞者を輩出した、同大学原子核研究所跡地のいこいの森公園(同市緑町3丁目)で記念植樹式を開いた。梶田博士をはじめ日本を代表する物理博士らが一堂に会し、思い出の地でハンカチノキを植えた。