東日本大震災から10年。間もなくやって来る「あの日」を控えて、新刊『3.11から10年―東北被災者と西東京市の人びとが紡いだ日々』が発行されました。A4判、70ページ。郷里を離れて西東京市に避難した人たちの声、被災者・被災地をこの間支援してきた西東京市の市民、団体、社会福祉協議会、市職員らの交流と足跡が綿密、丁寧に記録されています。企画編集・発行したNPO法人生活企画ジェフリー理事長の渡辺美恵さんが、本書誕生の経緯や交流の記録を紹介します。(編集部)
東日本大震災から7年。「3.11追悼キャンドル」の催しが3月11日夕、西東京市の西武新宿線田無駅北口駅前で行われた。ガラス瓶に入った約300本のローソクが駅前広場の平和のリング脇に並ぶ。やがて通りかかった人びとの手で小さな火が灯る。多くの人たちが次々に手を合わせていた。