東日本大震災を忘れない 田無駅前で追悼キャンドル
東日本大震災から7年。「3.11追悼キャンドル」の催しが[2018年]3月11日夕、西東京市の西武新宿線田無駅北口駅前で行われた。ガラス瓶に入った約300本のローソクが駅前広場の平和のリング脇に並ぶ。やがて通りかかった人びとの手で小さな火が灯る。多くの人たちが次々に手を合わせていた。(写真は、キャンドルに火を灯す親子=田無駅北口広場)
主催した市民団体「団塊ネット西東京」代表の秩父誠さん(69)によると、震災から3年経ったころ、近隣5市の同世代が集まる「多摩団塊交流会」で追悼キャンドルの件が話し合われた。「大勢の方が亡くなった震災を記憶にとどめようと始めました。4年目になります。西東京のほか、西武線の東村山と清瀬の駅前で同じような催しが続いています」と言う。
午後6時前に姿を現した東海敬子さんは宮城県女川町で被災し、隣の石巻市で働いていた夫を喪った。その年の6月、西東京市向台町に避難した。「この時期になると、人と会いたくない、向き合いたくないと思っていました。でもさまざまな人たちのお世話になり助けられ、今こうして元気でいられる。そう思って今回初めてお手伝いにきました」と話した。
呼び掛けに応えてキャンドルに灯りをともし、手を合わせて祈る年輩の男女、手をつなぐ若いカップル、親子連れ…。夜の駅前広場に、灯りが次々に増えていった。市内南町の渡辺朝香さんは小学生の娘2人と一緒。「避難してきた方に教えられてきました」と話していた。
「『大切な活動、ありがとう』と声を掛けてくれる人もいました」と秩父さん。そんな見知らぬ人の言葉に励まされて活動が続いた。「最初のころは2、3人でした。段々増えて、今回は大勢の方が来てくれました」と言う。定年後の地域デビューを支援する「おとぱ・ミディ」グループの仲間や西東京市市民協働推進センター「ゆめこらぼ」のスタッフら10数人がキャンドルを並べ、通行人に声を掛けていた。
復興庁によると、震災の死者は約1万5900人、行方不明は2500人を超える。直後の避難者は約47万人に上り、いまでも約7万3000人が避難生活を余儀なくされている。東京都復興支援対策部の集計によると、都内に住む避難者は今年2月13日時点で5031人、西東京市に114人が住んでいる。
(北嶋孝)
【関連情報】
・復興庁(HP)
・都内避難者支援の取組(東京都総務局復興支援対策部)
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