多摩地域の地下水から発がん性の疑いがある有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)が高濃度で検出され、市民の不安が広がっています。東京都は多摩地域の一部井戸の利用を中止し、独自の対策に乗り出す自治体も出ています。そもそもPFASはなぜ多摩地区の水源となる井戸に混入したのでしょうか。災害対策として井戸の調査・普及に努めてきた市民団体「小平井戸の会」代表の金子尚史さん(80)の寄稿を掲載します。(編集部)

 2カ月も休んでいたのに、またも横田基地の写真からのスタート。まずはPFAS(有機フッ素化合物の総称)汚染問題の続きを述べたいので、お付き合いいただきたい。