教育委員会第6回定例会

 西東京市教育委員会(木村俊二教育長)が7月25日開かれ、7月初めに起きた「市内中学生死亡事案」が報告された。「市内公立中学校に通う1年の女子生徒が7月6日(木)、下校途中に大けがを負い入院治療していたが、8日(土)午前死亡した」(教育指導課)としか明らかにされず、「遺族の意向により死亡に至る詳細は差し控える」とされた。その後、全校集会、保護者説明会、生徒へのアンケート調査や臨床心理士らによる「心のケア」などの対応が報告された。

 西東京市立中学2年の男子生徒が昨年[2014年]7月、継父の虐待を受けた後に自殺した事件で、西東京市は[2015年]6月1日(月)、「父親の暴力による生徒のアザを2回確認しながら、児童相談所や子ども家庭支援センターに連絡せず、生徒の自死を未然に防げなかった」などとする最終報告書を公表した。同市教育委員会は事件を受けて、虐待されていると思われる生徒やその家庭との対応を定めた「西東京ルール」を各校に通知、教員らに対する独自の研修計画「西東京プログラム」を5月から実施している。