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臨床心理士ら派遣で「心のケア」 教育委員会に「中1女子死亡事案」報告

By in 市政・議会, 子育て・教育 on 2017年7月25日

教育委員会第6回定例会

 西東京市教育委員会(木村俊二教育長)が7月25日開かれ、7月初めに起きた「市内中学生死亡事案」が報告された。「市内公立中学校に通う1年の女子生徒が7月6日(木)、下校途中に大けがを負い入院治療していたが、8日(土)午前死亡した」(教育指導課)としか明らかにされず、「遺族の意向により死亡に至る詳細は差し控える」とされた。その後、全校集会、保護者説明会、生徒へのアンケート調査や臨床心理士らによる「心のケア」などの対応が報告された。

 教育指導課によると、全校集会は7月10日(月)1校時に開き、夕方には臨時保護者会を開いた。校長からは「遺族の意向で詳細は伝えられない」などと話した上で、心と体のケアなど今後の対応を伝えたという。11日に市内の臨時校長会を開き事態を説明した。20日(木)の終業式で校長が「いのちの大切さ」を説き、同日の1年生の保護者会で夏休み中に配慮すべき事項を説明したという。

 教育支援課によると、11日には1年生全員に「心と体のアンケート」を実施。12日からは臨床心理士が1年生全員と面接し、その情報を各学級担任、養護教員と共有した。2-3年生は18日と19日にアンケートと面接を終えた。同課の臨床心理士2人、市教育相談センターの臨床心理士、スクールソーシャルワーカーらが「当該校」に入ったほか、東京都に緊急支援を要請して7月10日から20日まで、延べ14人の臨床心理士を派遣してもらったという。

 委員から「面接で出てきた配慮すべき問題は何か」と質問があった。支援課は「眠れない、食欲が落ちている、との相談が生徒からあった」と言う。「解決したのか」と問われて「目が覚めるときはあるけれども、自分の身体と向き合って、徐々に解決の方向に向かっている」と答えた。

 委員からはこのほか「精一杯対応していると思うけれども、子どもたちにいのちの大切さをどう届けるかさらに考えてほしい」「遺族の意向に配慮して対応していることは理解するが、ほかの保護者や生徒も悲しみ、傷付いている。対応を検討してほしい」などの意見が出た。

 今回の件はすでに読売新聞、産経新聞、東京新聞が「マンションから飛び降り、死亡した」などと報道している。報告や委員会の質疑は、これらの報道内容には一切触れなかった。「期末試験中の行為に悩んでいた」と校内の出来事が報じられ、学校側の対応に問題がなかったかなどの検証に関しても、まったく取り上げられなかった。

 教育指導課の内田辰彦課長は委員会が終わったあと、「教育委員会で検証するとなると、生徒が死亡した事案の状況を類推できる話になってしまう。詳細は伝えないでほしいとの遺族の意向を尊重して、検証するともしないとも答えていない。調査したら、例えば学校に問題がないとすると、では子どもに問題があるのかとなってしまうので、調査するしないを含めて、お答えが出来ないのです」などと話した。
(北嶋孝)

 

 

【関連リンク】
・教育委員会会議の開催予定(平成29年7月21日更新)(西東京Web

 

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