西東京市の谷戸イチョウ公園で、地元商店街主催の納涼盆踊り大会が7月21日、22日の両日開かれた。コロナ禍で中止されてから4年ぶりの再開。櫓太鼓が響き、音頭が流れる。日本最年長の「還暦アイドル」と言われる2人組の昭和歌謡ショーも盛り上がり、夜遅くまで踊りの輪が絶えなかった。(写真は金沢俊さん撮影)

ポスター

中止になった「盆踊りまつり」のポスター

杉山尚次(編集者)

 8月に取り上げる本は『盆踊りの戦後史——「ふるさと」の喪失と創造』(大石始、2020年、筑摩選書)にしようと前から決めていた。「盆踊り」は、これといって特徴のない町でも、かろうじて「地元」を感じさせるイベントだと思っていたからだ。ところが、コロナ禍2年目の夏で思惑が狂った。日本を代表する大規模な夏祭りのほとんどはとりやめとなり(五輪は強行されたが)、武蔵野近辺の町の祭りも2年連続で中止になってしまった。右に掲げたイラストは、昨年の東村山市自治会「南萩会」が用意した盆踊り用のポスター。20年ぶりに盆踊りが復活する予定が、幻になってしまったそうだ。今年も中止。せっかくの作品なので、描いた工藤六助氏のご厚意で掲載させていただく。

 西東京市のひばりが丘北口商店街(岩井計佳代表)が主催する第48回夏祭り納涼盆踊り大会が8月26日(金)と27日(土)の2日間、ひばりが丘4丁目界隈で開かれた。市内小中学校の夏休み最後の週末とあって、浴衣姿の子どもたちや親子連れで賑わった。