西東京市在住の主婦、菊池昌子さん(84)が、5月7日から11日まで、西武新宿線・西武柳沢駅近くのギャラリー「スペースコウ」で「菊池昌子水彩画展 多摩の風景と静物」を開催する。80代にして初の個展、しかも4年前に患った脳梗塞を乗り越えての開催に菊池さんは「支えていただいている皆さんに感謝したい」と感慨深く語った。(写真は、自宅アトリエで絵に囲まれて語る菊池昌子さん=倉野武撮影)

出来上がったサンミシェル橋の絵とともに立つ笠井一男さん

 水彩紙にブルーの絵の具がにじむと、青空が一面に広がる。塗り残しの余白が、霞む地平となって浮かび上がる。やがて川面が広がり、アーチ型の橋がじんわりと姿を現す-。西東京市の「ひばりが丘PARCO」が主催する「ひばり文化祭」最終日の11月4日、水彩画家、笠井一男さんのデモンストレーションが5階の特設会場で行われた。狭いスペースに立ち見も含めて100人を超える人たちが集まり、笠井さんの筆さばき、色の広がりを食い入るように見つめていた。

ポスター(クリックで拡大)

 ひばりが丘PARCOが主催するイベント「ひばり文化祭」が、10 月18 日から11 月4 日まで同店内外で開かれる。この催しは2017年から始まり、今年は3回目。水彩画家笠井一男さんのライブペインティングをはじめ、切り絵作家小出蒐さんの作品展示、昔の写真と同じ場所で撮り直す「ひばりの肖像。」、周辺の地形を歩いてたどるスリバチ・ウオーキングなど人気企画が目白押し。特設サイトが11日に公開された。