家庭ごみ有料化の取り組みを説明する並木克巳市長(左)(東久留米市役所)

 家庭ごみ有料化を進めている東久留米市で、指定収集袋の製造・管理・運搬で2年間の業務委託契約を結ぼうとしたが、年度をまたいで支出する場合に必要となる債務負担行為を設定していなかった-。3月30日の記者会見で、家庭ごみ有料化の3ヵ月延期、10月実施の原因となる事務的ミスが明らかになった。

 

会期最終日の本会議(西東京市議会)

 西東京市議会(小幡勝己議長)の第1回定例会最終日の3月30日、総額702億2900万円に上る2017年度一般会計予算案が本会議で賛成多数で可決、成立した。予算成立を受けて、田無庁舎中庭の仮庁舎整備事業が基本設計に入るなど、庁舎統合方針が一歩具体化。旧泉小学校の校舎解体工事も作業に入るなど跡地活用計画も動き出すことになった。しかし市側の議会答弁で不一致や訂正が相次ぎ、審議は度々中断した。これらの責任を取って、丸山浩一市長と池澤隆史副市長の2人が4月から6月までの3ヵ月間、減給20%とする条例改正案を提出、可決された。

 西東京市議会の予算特別委員会は3月29日に開かれ、2017年度の一般会計予算案を賛成多数で可決した。引き続き国民健康保険特別会計など5特別会計予算案も審議、可決した。予算特別委員会は日程を3日間延長。この日は委員長が午前中に体調不良で退出、副委員長が辞任、新たに選出された副委員長が議事を進め、閉会したのが夜11時30分近くになるなど、異例ずくめの1日だった。

 

臨時議会で質疑に答える並木克巳市長(東久留米市議会)

 東久留米市議会は3月29日に臨時議会を開き、4月1日から6月30日までに必要な経費を盛り込んだ2017年度一般会計暫定予算案を賛成多数で可決した。暫定予算案は、27日の第1回定例会で一般会計予算案が否決されたことを受けて市から上程された。

 西東京市議会の予算特別委員会(二木孝之委員長)は審議が長引き、3月27日、28日に続いて29日も開くことになった。このため日程を変更し、会期最後の本会議は30日開催の予定。28日の議会運営委員会(佐藤公男委員長)で全会一致で決まった。29日午前に本会議を開き、日程変更を正式決定する。

 西東京市の4月1日付け人事異動が内示された。部長級は6人(うち女性1人)、部次長級6人、課長級25人(同女性6人)。主な人事は次の通り(名前後の括弧内は現所属)。

 

報告する篠宮正明予算特別委員会委員長(東久留米市議会)

 東久留米市の2017年度一般会計当初予算案が、3月27日に開かれた同市議会本会議で、自民党、公明党以外の反対多数で否決された。29日に開かれる臨時議会に暫定予算案が提出され審議される予定。ごみの有料化が予定の7月に間に合わず、10月1日スタートに延期する条例改正案は可決された。

 

タブレットで縄文体験

 国史跡の下野谷遺跡の価値や魅力を広く知ってもらおうと、西東京市と市教育委員会は、縄文時代のようすを再現した「VR(バーチャルリアリティ)下野谷縄文ミュージアム」のデジタルコンテンツを、来年度の運用に先駆け3月26日(日)、お披露目イベント「VRで下野谷遺跡を大冒険!!」を東伏見小学校体育館で開いて先行公開した。

 

 

花はつぼみ。寒さに耐えて、いざ…

 気象庁が3月21日、東京の桜が開花したと宣言した。それではと、週末の25日に西東京いこいの森公園に出かけてみた。ほとんどの桜はまだつぼみ状態だった。公園事務所は「ソメイヨシノ開花は4月に入ってからになりそうです」。週末まで温かな気温に期待して、また出かけよう。

 

2歳児クラス最後のイベント"段ボール迷路で遊ぼう"村田先生と一緒

 子どもの成長を願っても、子どもが思い通りに育つとは限らない。親の枠にはめることがいいとも限らない。親と子の豊かな関係づくりを願って19年。西東京市で、未就園児と親を対象にした「ひよこ親子教室」を主宰している村田真由美さんに、教室の歩みとともに、「親子の育ち」体験を寄稿してもらった。(編集部)

 西東京市の市立小学校で2月下旬、授業中の小学1年生が担任の教諭に顔を叩かれ鼻血を出した。報告を受けた東京都教育庁は3月16日、この教諭を減給10分の1、1ヵ月の処分にした。同月23日に開かれた西東京市議会の予算特別委員会(二木孝之委員長)で、市教育委員会が藤田美智子氏(公明)の質問に答えた。

土曜夜の懇談会

 西東京市を中心に活動する地域報道サイト「ひばりタイムス」の読者寄稿者懇談会が3月18日、同市のコール田無会議室で開かれた。北嶋孝編集長が創刊2年の活動を振り返り、3年目以降の課題を提起。20人を超える参加者と共に、編集体制の拡充と支援組織の必要を話し合った。

番組に出演する菊池恭輔君(左)と難波玲夢さん(右)

 2016年度高校生ものづくりコンテスト全国大会(測量部門)で準優勝した東京都立田無工業高等学校チーム(西東京市向台町1丁目)のひとり、都市工学科3年生の菊池恭輔君(18)と、東京都建設系高校生作品コンペティション2016で最優秀賞を受賞した、同校建築科3年生の難波玲夢さん(18)が3月18日(土)、西東京市芝久保町のFM西東京生放送番組「ウィークエンドボイス」に出演した。

中央図書館と田無公民館

合築複合化が計画されている西東京市の中央図書館(手前)と田無公民館(右手奥)

 西東京市の中央図書館、田無公民館、市民会館の3館合築複合化基本プランを検討していた市の庁内組織が昨年12月末に、3館利用者らの懇談会が作成した4案に加え、あらたに2案をまとめていた。しかしその後、差し戻されて再検討中-。3月17日の同市議会予算特別委員会(二木孝之委員長)で、山崎英昭氏(みらい)が、提出された資料を基に質疑し、一連の事実と経過が明らかになった。

さらば緊縮財政・消費税!の号砲
師岡武男(評論家)

 アベノミクスの行き詰まり打開の決め手が「財政出動」であることが、よやくクローズアップされつつある。  経済大国・軍事大国アメリカの復活を目指すトランプ大統領が、大型のインフラ投資や軍備拡大の積極財政を打ち出し、ヨーロッパでは反緊縮政策のうねりが高まっている。しかしわが日本のアベノミクスは、まだデフレ脱却、景気回復の目途が立たない。一部に人手不足の産業・企業はあるが、国民生活は所得や雇用の不安感に包まれている。